TURN134 ジブラルタル会戦その八
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「今度は俺がへとへとになってな」
「そんで、オーストリアさんの継承戦争に口出ししてハンガリーの姉ちゃんに蛸殴りにされて」
「七年戦争ではエイリスに負けたわ」
オランダも言う、尚彼もオフランスとは何度も戦っている。
「あんたほんま弱いな」
「その後ナポレオンが出ただろ」
苦し紛れにだ、フランスは彼の名前を出した。
「それで勝ちまくっただろうが」
「トラファルガー」
だが、だ。その彼に小澤がこの場所を囁いて来た。
「モスクワ、ライプチヒ、そしてワーテルロー」
「・・・・・・わかったよ、よくな」
フランスは小澤の容赦ない言葉にへこむしかなかった。
「あんたきついな」
「私はドサドですので」
「それもかなりのなんだな」
「困っている男の方の顔を見るのも」
好きだというのだ。
「受けの感じが」
「じゃあ俺はかなりの受けか」
「負けまくっていますから」
「一次大戦では勝ったんだけれどな」
その間の普仏戦争のことはあえて言わない。
「それで許してくれよ」
「まあな、あの戦争でも殴られまくってたけれどな」
「勝ったことは勝ったな」
ベルギーとオランダはこの時は戦場になった、シュリーフェン計画に基づきドクツ軍が攻め込んできたのである。
「それでもな」
「確かに勝ってるわあんた」
「けれど毎回毎回殴られてるな」
「それも壮絶に」
「だから戦いはな」
フランスはこれまで経てきた戦いのことを思い出しつつ述べる。
「あまりしない方がいいんだよ」
「それはその通りですね」
小澤もこのことはフランスに同意した。
「野球の試合ならともかく」
「それかサッカーだな」
「フランスさんは柔道もお好きですね」
「妙に肌に合うんだよ」
その柔道が、というのだ。
「だからな」
「よくされてるんですね」
「フェシングとか乗馬もいいけれどな」
日本の柔道もだというのだ。
「あっちも面白いな」
「柔道やったら俺もや」
オランダも柔道と聞いて乗り気な感じになっている、それで言うのだ。
「好きや」
「御前柔道滅茶苦茶強いからな」
「俺の肌にも合ってるわ」
「だよな、あとロシアも強いな」
「あいつもかなりや」
「やっぱり日本が一番強いけれどな」
このことは本場だけあると言えるだろうか、日本の柔道の腕は他の国と比べてもトップにあると言っていい。
「あいつも強いからな」
「それも滅茶苦茶に」
「サンボもあるからな、あいつのところは」
カテーリンも奨励している、健康に汗を流して身体を作れと言っているのだ。
「やっぱり強いな」
「そや、あいつはな」
「まあ戦争が終わったらオリンピックも再開するしな」
「そっちの戦いに励むか」
「そこじゃ絶対に負けないからな」
「容赦せ
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