TURN134 ジブラルタル会戦その二
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「ないからね」
「ちっ、じゃあ仕方がねえな」
予備戦力と補給の問題だからだと答える田中だった、彼はこの辺りは実に冷静に見極められるのだ。伊達に日本軍の連合艦隊副司令ではない。
それでだ、こうも言うのだ。
「それじゃあな」
「そう、今は時期を待とう」
「一か八かの作戦は駄目だホーーー?」
ケツアルハニーが総督に問うた。
「博打作戦だホーーー?」
「外れた時が怖いからね」
だからだとだ、こう返す総督だった。
「失敗した時は反撃を受けるよ」
「ううん、残念だホーーー」
「安全策でいかないとね」
総督は学者出身らしく強硬派の面々に話した。
「最後の最後は余計にね」
「じゃあ今はステーキでも食って待とうかね」
キャシーはここまで聞いてとりあえずという感じで述べた。
「ティーボーンのでかいのを」
「うん、腹が減ってはっていうからね」
総督はキャシーの食事のことについては止めるどころか勧めた。
「今はそうして英気を養おう」
「そういうことだな、じゃあ俺は寿司にするか」
田中が食べようというのはこれだった。
「トロ食うか」
「俺はチゲを作るんだぜ」
韓国は自分の得意料理にすることにした。
「それであったまるんだぜ」
「んっ、パリはそんなに寒いか?」
「快適だと思うっぺよ」
韓国が食べて温まろうという言葉にだ、アルビルダとデンマークが応えた。
「むしろ暑い位だ」
「それで温まる必要なんてないっぺ」
「いや、今冬だから」
総督は二人に温度は気候のことを話した。
「パリの冬は寒いよ」
「そうなんだぜ、ここはかなり寒いんだぜ」
韓国はここで真剣に語った。
「それで暑いとかないんだぜ」
「北欧に比べればずっと暑いぞ」
「まるで夏なんだぜ」
「あんなところと比べたら何処でも暑いだろ」
「ハニー達にとっては北欧は地獄だホーーー」
キャシーとケツアルハニーも言う、特にケツアルハニーはだ。
「極寒地獄だホーーー」
「うん、アマゾンと比べると特に凄いね」
総督はここでも冷静に言う。
「四国と比べても相当だからね」
「だからチゲであったまるんだぜ」
またこう言うハニーだった。
「そうするんだぜ」
「じゃあ僕も何か食べようかな」
総督も一連の話から思った。
「キーウイのサラダと羊料理でも」
「私達も何か食べるぞ」
「そうしようっぺ」
何だかんだでアルビルダとデンマークも応える、こう話してだった。
枢軸軍の強硬派も動くよりも英気を養うことにした、防衛艦隊司令官である山本もこの状況についてはこう言う。
丁度花札をしながらだ、一緒に遊んでいる柴神に言った。
「どうもこういう状況はな」
「膠着状態はか」
「好きになれんな」
花札の札を選びながら
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