第五章 StrikerS編
第百五十二話 『なのはのあの後と、隠された秘密』
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かね? 先読みのセンスはなかなかだよ。では、ご期待に応えて少し話をしてやろうかね」
スカリエッティは「くっくっく…」と笑いながらもなにかの話をしだす。
「私は常々気になっていたのだよ。
魔術師殿に聞いたのだが、サーヴァントとはなにか触媒があればお目当ての英霊が召喚できるという。
だが調査した結果、高町なのは…君はなにも触媒もなくオリヴィエ・ゼーケブレヒトを召喚したというではないか?」
「それが…なんだって言うんですか?」
「フフフ…それで私は考えたのだよ。もしや、君は…いや、君達家族は『聖王家』の一族、その末裔なのではないかとね」
「なっ!?」
私はその発言に驚きの表情を作る。
どうしてそうなるのかと…!
「…君も信じられないだろう。私もそう簡単にはこの説には納得はしていない。
だがね、もし聖王家の“ゆりかご”に選ばれなかった数名かが古代ベルカ時代に他の世界に逃亡を図っていたら…とね。
ま、それも私の仮説に過ぎないがね…」
「…………」
スカリエッティは笑みを崩さずにそう語る。
私はそれで言葉を失っていた。
そんな暴論をスカリエッティは信じているのか、と。
「そのための、今回の試みだ。ウーノ…?」
「はい…」
そこに一人の女性がとあるケースを持って部屋に入ってきた。
あのケースは…もしかしてレリックケース!?
「その顔だと察しているようだね。そう、レリックだ。
これは本来、オリヴィエ・ゼーケブレヒトのクローンである“ヴィヴィオ”に埋め込むものなのだったのだがね…!」
「ッ! ヴィヴィオは!? 機動六課は!?」
私がそう聞くと、一瞬スカリエッティは笑みを消したが、すぐに余裕の笑みを取り戻して、
「…今回は失敗だよ。君とオリヴィエ陛下を捕らえて、ヴィヴィオも奪おうとしたのだがね。
しかし、所詮クローンには用はない。
君達も気づいていたのだろう? 私がヴィヴィオを狙っていたことを…。
そのための機動六課待機戦力だったのだろう?
だから、君たちの考えの裏をかかせてもらった。警備に力を注げば、その分君たち本隊の戦力は分散するとね。
ヴィヴィオはいい役を買ってくれたよ。囮という名のね…!
それで君達が手に入ればヴィヴィオなど惜しくはないのだよ!」
そこまで語り終えてスカリエッティは大声で笑い出す。
私がこの先、なにをされるのかおぼろげに予想しながらも、
「ハハハハハ…フッ。さて、では実験と行こうか。
さぁ、高町なのは。体の力を抜きたまえ…今から君の体にレリックを埋め込もう」
「そんな…」
予想が当たり、私は少しながらも絶望を味わう。
叫びをあげようとも思ったけど、それではスカリエッティを調子づかせるだけだ。
だからせめてもの抵抗と
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