第五章 StrikerS編
第百五十二話 『なのはのあの後と、隠された秘密』
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ェットの出現の報告で出動した時だ。
敵がすべて消えて、気が緩んでいる時を狙わせてもらった》
《やっぱり…。あれから頭痛がするようになったのは、あなたのせいだったんですね!》
《ククク…、そうだ》
《それはもういいです。…それで、お母さんはどこですか!》
《ふっ…。これかね?》
隻眼の魔術師はその手になにかの魔術なのだろう、地面に転がっている石が瞬時に形を取り出してそれは集まると光り輝き、お母さんと瓜二つの姿に変化した。
これって、もしかして!?
《罠ですか!?》
《そう、お前とオリヴィエを誘い出すための紛い物だよ。お前の本当の母は今も第97管理外世界・地球で普通に暮らしていることだろう》
《騙したんですね…》
《その通り…。とろこで高町なのはよ。ここは空気が薄いとは思わないか…?》
《なにを…うっ!?》
隻眼の魔術師の言葉に私はある事を自覚した。
息が、苦しい…!
突然、どうして?
それで私はその場に力が抜けて倒れてしまう。
「なのはっ!? 突然どうしたのですか!?」
《マスターッ!》
オリヴィエさんとレイジングハートが必死に話しかけてくるが、言葉が出せない。
思念通話で伝えようとしても集中ができずに魔力も練れない。
これ、は一体!?
《フフフ…、苦しいだろう? 私の魔術でお前の周囲だけ空気を薄くしてやったのだよ。高山病の上位版と思って頂ければ幸いだ》
《ッ…、くっ…!》
思念通話ですらままならないこの状況。
どうにか、どうにかしないと…!
「貴様! なのはに何かしたのですか!?」
オリヴィエさんが殺気を出しながら拳を構えるが、隻眼の魔術師は不敵に笑みを浮かべるだけ。
「答えなさい!」
それでオリヴィエさんは魔力放出で七色の魔力の光を出しながら駆けていく。
だ、め…。オリヴィエさん、それは罠だよ!
私が罠だということも伝えることもできずにオリヴィエさんの拳が隻眼の魔術師に迫ろうとしたその時だった。
突如、隻眼の魔術師の前にフードを着た謎の人が現れて、その手に見覚えのある歪な短剣を握っていた。
オリヴィエさんも瞬時に気づいたのか足を止めようとしていたみたいだけど、完全には止まることができずに、フードの人もオリヴィエさんに駆け出してその短剣を突き刺した。
その時だった。
私とオリヴィエさんの間の繋がりが切られた感じがして、見れば右手の令呪が消えていた。
そんな…!
「なっ…!?」
オリヴィエさんもその事に気づき、顔を驚愕に染められている。
次に魔力供給が途切れて力が抜けてしまったのかその場で膝をつく。
だが驚きはさらに続き、
「…告げる。
汝の身は我の下に、我が命運は汝の拳に…。
聖杯のよる辺に従い、この意、この理に従うの
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