第五章 StrikerS編
第百五十二話 『なのはのあの後と、隠された秘密』
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…。
「シホちゃん! お願い! ちょっとオリヴィエさんと一緒に単独行動をさせて! 用が済んだらすぐに戻るから…!」
「用が、って…」
「お願い…今は、私を信じて…」
シホちゃんにもお母さんのことを伝えたかった。
でも、きっと私がいなくなったらシホちゃんは探すと思う。
そうするだろうとすぐに予想できることが嬉しい…、そしてそのシホちゃんの気持ちを逆手にとる行動を取ろうとしている自分が今、いかに無力かを悟る。
そしてなんとかシホちゃんとみんなに了承をとって私はオリヴィエさんとともにその場を後にした。
指定された場所に向かう道中、
「しかし、どうしたのですか、なのは。こんな行動をとってしまっては後後に響きますよ?」
「うん、わかってる…。でも、今はただ従うしかないの…」
「従う…? なのは、なにか私たちに隠していますね?」
うっ…。オリヴィエさんには気づかれてしまった。
でも、オリヴィエさんには伝えてはいけないという事は言っていなかった。
なら…!
それでも私は不安になり一応念話で話しかけた。
《…うん。どういう仕組みかは知らないけど私に謎の男が思念通話をかけてきたの。そして、お母さんが捕らわれの身になっていたの…》
《桃子が!?》
それでオリヴィエさんが驚きの表情をする。
そうだよね、私もとても驚いてる。
なにより、お兄ちゃんやお父さんが黙っているとは思えない。
謎の男はどうやってお母さんを誘拐したのか…?
お父さん達も無事なのか心配だ…。
いろいろと考えながらも指定された場所に私とオリヴィエさんは到着した。
そこはどこかの廃場だった。
中には電気がついていなくていつかのランサーさんがディルムッドさんと戦った戦闘場を思い出させてくれるようなところだ。
オリヴィエさんと慎重に中を進むと中心らしき場所に明かりが灯される。
そこにはフードの男性が立っていた。
しかもよく見ると地面に反射した光で顔が伺え知れてその顔の右目には線が入っていた。
もしかして、隻眼の魔術師!?
「あなたは、もしかして隻眼の魔術師ですか…?」
オリヴィエさんが手甲の腕を構えながら警戒する。
《そうだ。私は隻眼の魔術師…》
《またっ! どうして思念通話で会話を!》
《ククク…まだ手がかりは掴まれたくないからね》
私と隻眼の魔術師の間で思念通話が繰り広げられているが、それはオリヴィエさんやレイジングハートには聞こえていないのだろう。
レイジングハートは《マスター…?》と話しかけてきて、オリヴィエさんもこちらを伺いながらも警戒を続けている。
《そうですか。でも、いつ私にこんな仕掛けをしたんですか…?》
《お前も薄々気付いているのではないか?》
《それって…》
《そう、お前達がガジ
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