第五章 StrikerS編
第百五十二話 『なのはのあの後と、隠された秘密』
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…高町なのはは、暗い部屋の中で静かに目を覚ました。
(…こ、こは…?)
周りはいまだ薄暗い部屋の中であったために、しかも手足も動かすことができずにいた。
そして周りがどこなのかも把握できないでいた。
それでしょうがなく今私はどうしてこんな事になってしまったのかを思い出すことにした。
あれは、確か…、と想いを馳せるなのはは少しずづだが思い出していった。
(そう…シホちゃんとフェイトちゃんと公開意見陳述会会場から抜け出して、スバル達と合流した後だった…)
◆◇―――――――――◇◆
Side 高町なのは
「まず、スターズは―――…」
それはシホちゃんがこれからのみんなの方針を打ち出そうとした時だった。
《高町なのは…》
「うっ!?」
突如として頭の中に謎の男の人の声が響いてきて、私は思わずたちくらみを起こして倒れそうになった。
それは隣でいたオリヴィエさんによって支えられた。
「大丈夫ですか、なのは?」
「う、うん。オリヴィエさん…」
私はなんとか言葉を返すが、頭の中にまたしても男性の声が響いてくる。
《私の声が聞こえるな? 高町なのは…》
《あなたは、誰なの…?》
《聞こえているようで何よりだ。ならば目にも神経を巡らせろ。そうすればお前にもある映像が映し出されるだろう…》
それで私は目にも力を込めてみた。
瞬間、私の目には別の場所の光景が映し出された。
そこには、
《お母さん…!?》
謎のフードの男性が私のお母さんを気絶させていて手に抱えている光景が映し出された。
《ククク…どうだ。高町なのは。お前の母は今私の手にうちにある》
《何が目的なの!?》
《目的、か…。そうだな、隣にいるお前のサーヴァント、ファイター…オリヴィエ・ゼーケブレヒトを連れて指定する場所まで一緒に来るがいい》
《なんで、オリヴィエさんを…?》
《理由まで話すと思っているのか? 聞かれれば答えが必ず返ってくると思ったら間違いだぞ、高町なのは》
いちいち癪に障る言葉を男は言いながら私を脅迫してくる。
《いいか? お前とオリヴィエだけで来るのだ。他の者も連れてきたらお前の母の命はないと思え》
《くっ…!》
そして即座に私の頭の中に居場所が示される。
どうやってこんな芸当を仕掛けてきているのかわからないけど、お母さんが人質に取られているとなっては従うしかない。
それで謎の思念通話は終了して私は顔を青くしているのだろう、フェイトちゃんが心配げな表情で私の顔を怪訝な表情で伺ってきている。
今この場でみんなに協力を仰ぎたい。
でも、みんなに相談したらお母さんの命がない…!
もう、相手の言葉に乗るしかなくなってしまった
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