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ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
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◆
・・・・・・とある研究室。そこには座っている影と立っている影の二つがあり、なにか言い争っている。
「茅場・・・・・・本気でやるつもりなのか・・・・・・考え直せ!」
「いくら君の頼みでもそれは聞けないな・・・・・・私の性格は知っているだろう」
立っている男はなにかを必死に説得させようとしている。
「なぜだ・・・・・・なぜこんなことするんだ・・・・・・?」
「なぜ? か・・・・・・なぜだろうな。フルダイブ環境システムの開発を知ったとき・・・・・・いやその遥か以前から、私はこの城を、現実世界のあらゆる枠や法則を超越した世界を創り出すだけを欲して生きてきた」
その座っている方の男の目は語っていた。決意は揺るがないと。
「・・・・・・もう止めても遅いんだな・・・・・・お前はどうするつもりだ」
「わたしもゲームに参加し攻略をする。他人のやってるRPGを傍から眺めるほど詰まらないことはないからね」
「・・・・・・そしてどこかで裏切り、最上層のボスでもするつもりか?」
そう言われ茅場と呼ばれる男は「よく分かったな」という顔をしながら言った。
「驚いたな。その通りだ。95層で正体を明かし、最上層の紅玉宮にて待つ予定だ」
「お前らしいな・・・・・・。あの全十種類のユニークスキルは勇者の役目の十人にでも与えるのか?」
「・・・・・・少し違うな。その勇者の役目を担うのは一人だけだ。全てのプレイヤーの中で最大の反応速度を持つ者に与えられるスキル<二刀流>を持つプレイヤーただ一人だ・・・・・・」
「そうか・・・・・・」
座っている方の男はそう小さく呟いた。
「柊君・・・・・・君は自分の息子を参加させるつもりかい?」
「・・・・・・!」
柊と呼ばれる男は息をのんだ。そのつもりだったからだ。
しかしそれを表情にはださずにこういった。
「なぜそう思う?」
すると茅場と呼ばれる男は笑いながら言った。
「なんとなくだよ。君はこの世界を作ることに加担してしまったことに今になって後悔をしている。そしてその責任をとるためこのゲームに参加をしたい。君はそう思っている」
「・・・・・・」
柊と呼ばれる男はなにも言わない。
しかしその男はそれでも構わずに話し続ける。
「しかし君はFNC判定が出ていてこのゲームには参加することができない。だから自分の息子を変わりに参加させようとしている。息子に尻拭いをさせるという形で・・・・・・違うかい?」
そう言われ、表情が少しゆがむがなにも言わない。
そのためか茅場と呼ばれる男は少しつまらなそうな顔をしながらこう言
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