SAO編
第一章 冒険者生活
8.裁縫職からの依頼
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「――《威嚇》ゥゥ!!」
突如、やたらとエコーのかかった叫び声が聞こえると、わたしに向かって落ちてきていたオウルが急激に方向転換した。
その向かう先は――――ネリー!
「はあっ!」
気合の入った声と同時に、橙色の閃光がネリーを回りこんで飛行中のオウル三匹に連続して当たる。
レイアの鞭スキルだ。
一時戦闘不能効果に優れたスキル攻撃を受けたことにより、推進力を失ったオウルは地面に墜落する。
「チマ! 行っくよー!」
「お、おっけーッス!」
ようやく動き出した不甲斐無い我が体に喝を入れ、オウルに止めを刺すべくネリーに合わせる。
ランタンは放り出すように地面に置き、敵を見据える。狙いは胴体。頭の方がダメージは大きいが、万が一止めを刺せなかった場合に備えて、空に逃げられないように確実に翼を削るためだ。
「りゃぁーっ!!」
片手用直剣二連撃技《バーチカルアーク》。
青いライトエフェクトがV字の軌跡を描き、確実にオウルの翼と体を刻む。
「ホボ……ッ」
その二撃でオウルは、幾百もの無数のポリゴンへと霧散した。
「よしっ」
倒したことを確認して左手でガッツポーズをとるわたし。
オウルの胴体は頭よりダメージを与えにくいって言うけど、正直今のわたしらには関係無い。
そもそもレベルが倍近く違うんだし。何処に攻撃を当てようが、二連撃をまともに喰らわせれば確実に倒せる。
「ちょ、チマ! まだまだ居るって!」
「あ、わ、わかってるッス!」
そうだ。一匹倒して浮かれてる場合じゃない。わたしたちの目標は《コットン・フェザー》百個、最低でも百匹を倒さなきゃいけない。
「もいっちょ、《威嚇》ゥ!!」
「……はいっ!」
ネリーに引き付けられ、レイアに落とされるオウルたち。
わたしは地面に落ちた敵に向かって、思いっきり剣を振り下ろした。
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