ゼロ
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そこには、『銃を構えた』ルーがいた。
裏の人格には裏の人格を。
「チッ・・・喰らえ!」
「フン」
「!」
続けて放った銃弾を、ゼロは素手で掴んだ。
まさかの行動にルーは目を見開く。
そしてゼロはその銃弾に怨霊のような魔力を纏わせ―――――
「オラァ!」
「うああああああああっ!」
ルーに向かって放った。
自分が放った銃弾が何十倍もの力を付けて返ってくる。
それをまともに喰らったルーは吹き飛び、壁へと叩きつけられた。
「そんな・・・」
ギルドの中でも実力者であるナツとグレイ、攻撃が苦手といえど戦闘経験豊富なルー。
その3人が手も足も出ずにやられていく。
それを見たルーシィとハッピーはがくがくと体を震わせた。
(体が・・・動かない)
恐怖がルーシィを襲う。
3人を倒したゼロの目に次に映るのは――――ルーシィと、ハッピー。
赤い目が向き、不気味な笑みが目に映る。
(怖い・・・)
不気味な魔力と圧倒的な恐怖。
その2つに支配され、ルーシィは目に涙を浮かべて動けなくなる。
だが・・・ゼロにそれは関係ない。
「きゃあああああ!」
「わあああああ!」
スッと手を翳すという、それだけの動き。
それだけで地面から怨霊のような魔力が吹き出し、ルーシィとハッピーを吹き飛ばす。
5分もかけず、ゼロはナツ、グレイ、ルー、ルーシィ、ハッピーを倒してしまった。
「さ・・・さすがマスターゼロ!お見事!この厄介なガキどもをこうもあっさり」
「まだ死んでねぇな」
「へ?」
それに対し、クロドアは震えながらも称賛の声を上げる。
が、ゼロはそれを無視して小さく呟いた。
クロドアは呆気にとられる。
ゼロは、笑みを浮かべて叫んだ。
「まだ死んでねぇよなァガキどもォォ!だって形があるじゃねぇか!」
その笑みは狂っていた。
叫び、倒れるナツ達に更なる攻撃を仕掛けていく。
「ガハハハハッ!」
「ひいいいっ!マスターゼロ!それ以上は・・・」
耳を塞ぎたくなるような、残酷な音。
何かが壊れるような、耳障りな音。
ゼロの笑い声、クロドアの恐怖の悲鳴。
―――――――悪夢のような音が、部屋中に響いていた。
誰が傷つき倒れようと、ニルヴァーナは動き続ける。
ナツ達への暴行を終えたゼロは、クロドアと共に王の間へと来ていた。
「マスターゼロ、化猫の宿が見えて参りましたぞ」
「ふぅん」
遂に化猫の宿にニルヴァーナが近づいた。
王の間から問題なく見える距離に。
「ニルヴァーナを封印した一族のギルドです。あそこさ
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