ヘルヘイム編
第17話 7分の6の現実 @
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がって街中パニックになっちゃう」
「じゃあ置いてけってのかよ!」
反論できず面を伏せた。
「やめなさいよ、モン太! ヘキサを責めたってどーにもなんないでしょ」
咲がヘキサの前に立った。今度はモン太が俯き、小さく謝ってきた。
「ヘキサ、ヒナン先はわかってるのよね」
「うん。光兄さんが地下シェルターの地図くれたから……」
「じゃあヒナンして。あたしがユグドラシルに行って、止めてくる。そのスカラーなんとかってヤツ」
ヘキサは唖然とし、咲をまじまじと見つめた。
――そうだった。室井咲の決断力は鉄火場でこそ発揮される。初めて咲が変身した時とてそうだった。
(だからこそ、止めなくちゃ。咲が兄さんとキズつけ合うなんてイヤ)
咲の両手を取り、目を真正面から覗き込む。すると咲は少し怯んだ。
「スカラーシステムが何なのか知ってるの?」
「知らない、けど、行けば分かる! ……と思う」
「止め方も?」
「う…」
「ユグドラシルには4人もアーマードライダーがいるのよね。葛葉さんいないのに勝てるの?」
「ぁぅ…」
咲がどんどんしぼんでいく。心が痛むが、咲と兄たちが争うよりずっといい。
「咲。変身して戦うだけが道じゃない。わたし、思いついたことがあるの。戦わないで街を守れるかもしれないやり方」
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