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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第28話:知ってたけど知らないふり
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人と天空人では全然違うのに?」
どうやらビアンカさんの美しさは神の域にまで達していたようで、天空人のルーシアさんは戸惑っていたみたいです……よし、そう言ってリュカさんにお世辞を言おう!

「な、何を言ってるんだいルーシア君!? ビ、ビアンカは人間だよ。天空人と近しいわけないだろ!!」
出遅れました……スマートにお世辞を言おうと間を開けたら、何やら慌てたリュカさんに阻まれ、何も言えなくなってしまいました。

「ど、どうしたんですかリュカさん?」
「そうよ、どうしたのリュカ……急に慌てて?」
しかしリュカさんの慌てっぷりがおかしく、ビアンカさんもルーシアさんも不思議そうです。

「べ、別に慌ててないよ! ただビアンカは人間だって事を言いたかっただけさ!」
本当に何を慌ててるんでしょうか?
ビアンカさんが人間なのは、言うまでもなく当たり前の事なのに……こうも慌てられると、逆に疑いたくなりますね。

「……ああ、そっか! リュカは私が天空人の血を引いてる事を知ってるのね!? だからそれを暴露されないように否定してるんでしょ。もしかしてお父さんから聞いたの? 何だ……知ってるんだったら言ってくれれば良かったのに(笑)」

「あれ!? ビ、ビアンカは自分の出生を知ってたの?」
「うん勿論。実の親が誰なのか話知らないけど、お母さんが死ぬ前に教えてくれたわ……私は拾われた()だってね」
何と!? こんな状況ではありますが、とんでもない事実が判明しました!

「何だぁ……僕もお義父さんもビアンカが知らないんだと思い、気を遣って秘密にしてたのに」
「リュカが私に隠し事をするなんて珍しいわね。うふふっ、でもありがとう……気を遣ってくれて?」
もっと隠すべき事柄は他にあるのだろうに……リュカさんとビアンカさんは抱き合いながら見詰め合っている。

「あ〜ら……じゃぁ私にとってお祖父ちゃん(ダンカン)は本当のお祖父ちゃんではないって事ね? 今後は“お義祖父ちゃん”と呼ぶべき?」
ご両親が互いの秘密事でイチャイチャするのに飽きたらしく、笑いながら自分との関係性を言葉で表すマリーさん。

「馬鹿者! お祖父ちゃんはお祖父ちゃんだろ、ビアンカにとってダンカンさんは父親なのだから、僕にとっても同じだ……冗談でもそんな事を言うんじゃない!」
抱き合いながら娘の失言に激しく叱咤するリュカさん。

きっとマリーさんは、物事の重大性を理解できない性格なのだと思います。
口には出しませんが、ご両親の教育に問題があったのでは?

トルネコSIDE END




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