第6章:女の決意・男の勘違い
第28話:知ってたけど知らないふり
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
行きましょう……私の名刀と共に」
どうやら早速賭の勝者が自らの権利を行使すべく、賭け金を連れて部屋へ引きこもるつもりらしい。
負けたマリーさんが羨ましそうに見詰めてる。
「さあマリー……一緒に私の名刀を堪能しましょ!」
しかし、リューノちゃんはマリーさんを誘い賭け金山分けを提示してきた!?
これにはウルフさんも吃驚です。
「あらウルフ……勝利者の私が、自分のモノをどの様に使おうが勝手でしょ。可愛い妹と分け合う事が、私の希望なのよ……さぁ行くわよ!」
二人の少女に両腕を引っ張られ、ウルフさんは力なく連行される。
「何だ……僕達で賭をしたのか? しかもリューノの一人勝ちみたいだな……母親と違って随分と頭の回転が速いなぁ」
「リュカ……それあの娘の前で言っちゃダメよ。スノウの事を心から敬愛してるんだからね」
ビアンカさんは宿屋が用意してくれたサンドイッチを口に運びながら、連れ去られてくウルフさんを眺めるリュカさんに可愛く微笑みながら注意を促す。
注意されたリュカさんも、ビアンカさんを見詰めると笑いながら頷き、サンドイッチを口に入れる。
ラブラブな二人にイライラする。
シンSIDE END
(気球)
トルネコSIDE
リュカさんを上手く利用したシンさんのお陰で、目的の『世界樹の蕾』を手に入れた我々は、今度は天空城を目指し『天空への塔』へ行く事となった。
偶然とはいえ世界樹で『天空の剣』も手に入れる事が出来たし、準備は万端と言って良い。
シンさんに本物の天空の剣を見せてもらったが、やはり惚れ惚れするような代物だ。
今回の冒険が一段落したら模造品を大量に造る為、天空の武具をお借りしようと思ってます。
世界を平和にした武具と同等品と言って売り出せば、平和な世界でも……いや、平和になった世界だからこそ大量に売れると思うんですよ。
リュカさんに言ったら“コイツ最悪な男だ!”的な目で見られました。
だから思わず『“コイツ最悪な男だ!”みたいな目で見ないで下さいよ……』と言ったんですが、『しょうが無いじゃん、だってそう思ってるんだからさ!』と言い返され黙るしかありませんでした。
そんなリュカさんは今、新しい愛人のルーシアさんと、古い正妻のビアンカさんに挟まれ、何やら困惑ムードに陥ってます。
上手く助け、恩を売れれば良いなと思い、私も近付きましょう!
「あの……ルーシアさん、何でしょうか? 今朝からずっと私の事を見てますけど」
後から現れた愛人のルーシアさんは、以前から居る正妻ビアンカさんが邪魔に思えるんでしょうかね?
だから睨み続けてたんでしょうかねぇ?
「あ、いえ……ごめんなさい。何だかビアンカさんからは近しい感じがして……何でしょうね、地上
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ