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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第307話】
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 キランッと眼鏡が光る黛さん――てか売るのかよ、本人に許可得ないと……。


「こほん。 それはそれとして、せっかくだし――一組と二組、クラス代表が揃ってるのだからツーショット写真撮ろうかしら?」

「……なっ!?」


 黛さんの言葉に狼狽する鈴音――と。


「ふふっ。 黛先輩、せっかくですから私も彼とツーショット、良いかしら?」


 そう言って俺の肩に触れるティナに、真っ先に鈴音が――。


「な、ななな何でティナがツーショットなのよッ!?」

「あら? 別に良いじゃない♪ まだヒルト君には彼女居ないんだし、ツーショットぐらい♪ それに……彼、可愛いじゃない?」


 ……何処に可愛い要素があるのかはわからないが……まあ、ツーショット自体は拒む事はないし――。


「うぅ……。 な、ならせめてアタシが先にヒルトとツーショットよッ!! ヒルト、文句ある!?」

「な、無いからそんな興奮するなよ……。 顔が真っ赤だぞ?」

「ぅ……」


 指摘され、小さく声をあげると深呼吸し始める鈴音。

 それをティナが微笑ましそうに見つつも、俺の肩から手を離し、手を後ろに組む。

 ……何にしても、二組でも写真撮影が開始された――。


「……何でそんなに離れてるんだ、鈴音?」

「う、うるさい!」

 ツーショットなのに距離が離れてる鈴音――黛さんも苦笑を溢していた。


「……ほら、こっち来いよ」


 若干強引だが鈴音の手を取ると――。


「ぁ……っ!?」


 驚いた表情を見せ、みるみる内に真っ赤に染まる鈴音。

 そのまま引き寄せると、抵抗する事なく俺の腕に収まった――。


「ば、バカ! な、何どさくさ紛れに抱きしめてんのよッ!?」

「わ、悪い、不可抗力ってやつ――」


 そんな言い問答をしていると、黛さんは待ちきれずにシャッターを切った――。


「「あっ!!」」


 俺も鈴音も、同時に声をあげて黛さんを見るともう一度シャッターを切られる――。


「うん♪ なかなか良い構図だったから撮らせてもらったよー。 ……まだまだ取材するクラスもあるんだし、これで我慢してねー」

「うぅ……。 ……い、いつまで抱きしめてんのよ……バカヒルト……」


 目尻を吊り上げて訴えるも、僅かに瞳を潤ませる鈴音。


「悪い悪い。 ……ほら、これで良いだろ?」

「……ぁ……」


 手を離し、解放すると小さく声をあげた鈴音――何だか名残惜しそうな声にも聞こえたが……。


「あらあら? 鈴はヒルト君に対してもツンデレかしら? 部屋ではいつもヒルト君の話を――」

「わぁー
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