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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第44話。変人とGなアイツ。
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に断つ。獣のように駆け抜け、右腕をバターの如く切る。

「ああっ、装甲にエネルギーを流す事で装甲強度を強化したGaRの両腕がいとも簡単にっ」
「説明乙やわ。」

晋吾の右打席。気分は落合。地面から出した腹の前で構える。

「俺の予想では、動力源は腹の部分にある。原子(的な)力のエネルギー」
「そっ・・それは!!」
「それを打つ!さーんかーんおっちっあっいっこーかくだーほーおー」

全身をリラックスさせた状態で体の正面でゆったりと構える。それはさながら神主がお祓いをする様子に似ている。
神主打法。

スイングの瞬間に全身の筋肉を動かすことで、より大きな力を発揮するという理論に基づく打法である。

スイングは下半身から。膝、腰、連動する下半身に合わせてバットを振る。

理想的なレベルスイング。最短距離で駆け抜けるバットは空気を切り裂く。

インパクト。腰、リストを使いさらに押し出す。

手応えはない。まさに真芯で捕えた。そう晋吾は思った。正し実際は違う。



インパクトの瞬間に、腹が消し飛んだ。故に手応えがないのは当たり前である。



「さすが晋吾。」
「あやや。晋吾くん軽く人外ですね〜。所で志貴さん。」
「何?」
「これ。落ちますよね?」
「うぇっ!」

ひゅ〜と顔面ダイブする秋葉・・・もといジャイアントアキハロボ。

とっても惨めである。秋葉は若干の精神ダメージを受けた。片膝をつくぐらいには。・・・若干じゃねぇ。強がんな妹様。

片や琥珀さんと言えば・・・・・・

「全く、これに懲りて大人しくしてくださいよ。琥珀さん。」
「えへへ。志貴さんがそこまで言うなら、大人しくしてあげてもいいですよ?」
「・・・微塵も反省してないでしょ」

シッキーにお姫様抱っこされてご満悦の様子の琥珀さん。優しく諭されてなんか嬉しそうである。

結局の所、暴れまわって捕まっても、勝者は琥珀さんのようだ。しかし・・・

「こぉおおおはぁあああくぅううう」
「「ひぃい!」」

地獄から湧き出るような声にビビリ、琥珀さんを落とすシッキー。

「覚悟しなさい!!」
「にぎゃーーーーーーーーー!!」

一日天下にもならないようである。
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