ストライカーズ編!
私の子供たち
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美愛に念話をしてから数分後。
オレたちはずっと無言でアイツらを待っていた。
「っと、お待たせ、おにぃ」
そう言って空から降りてくる美愛と慎吾、アリシアと春香と秋良、夏希の六人。
バリアジャケットがボロボロの人もいれば、ほぼ無傷でドヤ顔しているバカもいる。
中には少しいい雰囲気を出しているちびっこと脳筋(仮)もいたりする。
一体この短時間でお前らに何があったんだと聞きたくなった。
「さて、全員揃ったところで春香、秋良、夏希に聞く。お前らは冬弥に守られる存在でいたいか?」
三人は・・・いや、春香を除いた二人はキョトンとした顔をする。
「別にオレはそれでいいと思うが・・・?」
夏希がそう言うが、すぐに春香に頭を叩かれる。
・・・べ、別にその行動にデジャブを感じてなんかないし。
「ほんとナツキ、脳筋すぎ。陽龍さんが言ってるのは、守られるだけの存在でいいのかってこと。一方的に守ってもらって、自分は何もしないってこと。ちなみにわたしはいや」
「そうなのか?だったら嫌だ」
「僕も二人と同じように嫌です」
その言葉に冬弥は驚いた顔をする。
「・・・なん、で・・・?なんでだよッ!俺はお前たちが・・・お前たちを・・・っ!」
「もう、冬にぃもナツキとおんなじ、バカだよ」
目に涙を溜め、叫ぶ冬弥に春香は落ち着いて諭すように言う。
しかしちゃっかり仲間を貶すその姿勢、デジャブを感じる。
「冬にぃにとってのわたしたちって一体、なに?仲間?家族?友達?」
「・・・お前たちは大切な親友で、気持ちを共有できる仲間で、信頼できる家族。決まってるだろ」
「トーヤくん、頭いいけどたまにナツみたいにバカだよね」
あ、また貶してる。
類友?
「陽龍、少し黙ってようか」
アリシアに怒られた。
サーセン。
「トーヤくんの言うとおり、僕たちは親友であり仲間であり、家族だ。それらは一方的に守られる存在じゃない。守り、守られる存在なんだ」
「出会ったときのオレたちは何もできないただのガキで、ドクターやトウヤに頼りっきりだった。でもあれからもう何年もたった。オレたちはもうガキじゃない」
「だからさ、いい加減わかってよ。わたしたちは一方的に守られることは望んでない。お互いに守り合いたい」
秋良、夏希、春香が言う。
それらの言葉には三人の気持ちが詰まっていた。
本当の心が。
大切だから、一緒に守りたいんだっていう思いが。
「・・・れはもう、いいのか・・・?もう・・・」
「うん。冬にぃはいっぱい頑張った。だから頑張った分、休もう?大丈夫、わたしたちがずっと傍にいるから。だから安心して」
そっと包み込むように抱きしめる。
それを見て秋良も抱きつき、夏希は冬弥の頭をガシガシと、
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