ストライカーズ編!
笑顔の般若
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ろまで声が届かない。
しかし、言葉を発することができる異常、二人は無事。
戦意消滅。
この戦いは私たちの・・・勝ち。
「ボク回復専門外だから慎吾くんと変わるねぇ。それに、このままボクが出てたら二人とも困るだろうし」
輝希はそう言って包丁を消し、両手を広げ、目を閉じる。
「切替」
そして雰囲気がまた変わり、今度は慎吾が表に出てくる。
目を開けたとき慎吾は困った顔をする。
「あー、とりあえず大丈夫か、お前ら」
二人に手を差し出しながら言う。
差し出された手をチラリと見た二人は多少怯えた顔をするが、手を伸ばす。
「輝希はあんな嫌な魔法を使うけど、根はいい子なんだ。仲間認定した人にはただの大型犬にしか見えないし、変なことしようとすると慎吾が強制的に切替してくれるから」
私は慎吾の手につかまり立ち上がった二人に向けていう。
ちなみに輝希のことは私以外にも隊長、副隊長たちなど、仲のいい人たちは全員知っている。
輝希本人と仲のいい人はおにぃ以外。
よくわからないけど、おにぃは本能的に輝希とは仲良くなれないらしい。
まぁ、だからといって嫌っているわけじゃないらしいけど。
「ヒカリ、とりあえず回復してあげて」
<あいあいさー!久しぶりの出番だし、頑張っちゃうよー?>
ちゃっかりメタ発言をしないでよ。
しかし本当にいつも以上の回復力をみせているから文句が言えない。
「さて、精神的苦労が半端ないとは思うけど、ちょっと移動するよ」
「わかって・・・ます。冬にぃと陽龍さんのところに行くんですよね」
全てを知っている春香が言う。
そう。
おにぃたちのところに行く。
そうすれば全員の説得が終わる。
「ま、先にアリシアのとこ行くんだけどね」
「ナツキは脳筋なだけだから戦闘には時間がかかってしまいそうですね」
ちゃっかり仲間を貶すその姿勢、さすがは従姉妹だよ。
バッチリ私とおにぃと同じ血が流れていると感じた瞬間だった。
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