ストライカーズ編!
笑顔の般若
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そしてまた別の場所。
私と慎吾、春香と秋良が対面するように立っている。
「随分早い到着みたいだね。私たちがくるより先に到着してるなんて」
おにぃとアリシアがいるところよりそこそこ離れた場所に決まったので行くと、そこには既に二人がいた。
「そんなの、すぐに考えればわかりますよ。なにせわたしは、人が知らないようなこともぜーんぶ知ってるんですから」
春香はにこりと微笑み、言う。
確かにカオリさんが教えてないようなことも春香は知っていたって言っていた。
そして全部知ってえいるのなら・・・。
「スカリエッティの嘘にも気づいてるってこと、だよね。なんでも知っているんでしょ?」
知らないことなんて、ないんだから。
「・・・その通りです。ドクターが嘘を言っていたことも、わたしたちの家族のことも」
「でも、僕たちは・・・僕とハルはそれを知った上で協力していたんだ。僕たちの抱える異常を、ドクターは解決してくれた。だから、その恩を返すんだ」
秋良なら声。
春香なら情報。
「わたしがドクターに刷り込まれた記憶は、両親がわたしの情報を利用するという過去」
「僕は普通の人間が出せる声が使えず、本来の声には人を操作するような力があった。それを知られれば自分に都合がよくなるように同情するひとが現れる。そんなことに使われたくなくて、他人を害虫として駆除するというもの」
どれも本当のことがったら心に傷を負ってしまうようなものだろう。
スカリエッティは事実を都合のいいように改ざんした。
「本当の記憶はわからないけど、本当の過去はもっと違うことは知っている。お母さんたちが優しかったことを、わたしは知っている。でも、同じようにドクターは偽物でも優しさをくれた」
「僕たちに、普通をくれたんだ」
「だから、大切な人たちを裏切るんだ。冬弥にはお父さんが待ってる。夏希の両親は亡くなったみたいだけど、それでも大切な息子を守ろうとしていた。秋良には友達が待ってる。春香はカオリさんも、私たちも待ってるのに」
本当の愛を、優しさを、家族を教えてくれた人たちを裏切るってこと。
たくさんのことを教えてくれた人たちを、裏切るっていうこと。
「そんなこと、とっくに知っているさ。知っていても、僕たちにできるのは・・・」
秋良はそれだけ言って首のチョーカーに手をかける。
「__」
声にならない声をだす。
すると、身体の自由が一瞬効かなくなった。
これがさっき言っていた秋良の能力、人を操作する声。
「この戦いに意味がないことはわかってるんです。でも、ケジメはつけないといけない。だからお二人共、お願いします。わたしたちを・・・」
___倒してください。
「アキラ、お願いっ!」
瞬間、一気に
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