Y
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
黒服「ここはテメーみたいなガキが来る所じゃねぇぞ」
黒服「にしてもちっちぇー。おべべちゃんが何の用ですかねぇ?」
XANIS「その……あの……あ゙っ!」
お腹を蹴られて、私は後ろに吹っ飛んだ。
壁に全身を叩きつけてしまう。
いたい…痛いよぉ……。
口の中に、じわりと鉄の味が広がった。
XANIS「うう……」
黒服「おいおい、加減ぐらいしてやれ」
黒服「悪ぃ悪ぃ。しばらく大人しか相手しなかったもんでな」
XANIS「や…め……」
黒服「ぁあ゙?」
XANIS「おにぃに…パパンに言いつけてやる…っ」
黒服「ギャハハッ! やってみろや! 嬢ちゃんの兄やら親父やらが誰かは知らねぇがな」
XANIS「!」
知らない…?
私も、おにぃもパパンのことも……知らない?
この人たち、誰!?
XANIS「! ガハッ」
またお腹を蹴られた。
さすがに二回も蹴られると、意識が朦朧としてくる。
て言うかこの人たち、二歳児に加減とかしないんですか?
XANIS「おにぃ…お、にぃ…ったすけ…ゔっ」
三度目の蹴り。
声を出すことすらままならない。
おにぃ……助けて…
「止めろ!」
XANXUS「はぁ…はぁ…っ。XANIS!!」
XANIS「お゙…に゙ぃ……」
黒服「こいつ、兄貴か?」
XANXUS「てめーら! XANISに手ぇあげて無事で済むと思うな!」
黒服「ナマ言ってんじゃねぇよこのクソガキ!」
パシッ!
黒服「!?」
すごい…おにぃ、黒服の人のパンチ受け止めた…。
XANXUS「かっ消えろカス共」
次の瞬間、おにぃの手が輝いた。
そして――
男の人はいなくなった。
ううん、違う。
正しくは、“灰になった”。
XANIS「な、に……を」
黒服「な、なんなんだこのガキ!」
黒服「ぶっ殺せ!」
一斉に襲ってくる彼ら。
XANXUS「大丈夫だ。オレの後ろに――」
そこまで聞いて、頭に衝撃を覚えた私は、意識を失った。
『……ス! XANIS!!』
気づくと、目の前にパパンがいた。
XANIS「パパン……?」
ここは一体…
ズキッ
XANIS「あうっ」
9代目「動くな。骨が何本も折れてるんだ」
骨が……折れてる…。
そーだよね…。
大人に何回も蹴られたんだもん…生きてる方が、奇跡、だよね……。
XANIS「パ…パン…」
9代目「ん?」
XANIS「おにぃを…おこら…ないで…。わるいの…は…わたし…だ、から…」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ