暁 〜小説投稿サイト〜
精霊と命の歌
Disc1
仄暗き魔の森
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暗い森へと投げ出された僕は、地面に当たる寸前でパニッシャーがクッションになってくれたおかげで助かった。

「助かった、戻れパニッシャー」

パニッシャーを還した後、僕達は入れ替わる。

(なんか不気味な森だね……)

(確かに妙な感じだな。あまり長居しない方が良いだろう)

(でも、とりあえず船が墜落した場所を目指そうよ。ビビ達の事が心配だし……)

(そうだな。だが、その前に装備の確認をしたらどうだ?)

持っているものは剣一本。ポーチには何も入っていない。
剣はネザートレイター。でも、なんだか……

(力が、失われている……いや、これは変化している)

(どう言う事?)

(この剣は俺達と繋がっている。いや、一部になりつつある)

ラタトスクによると僕達と武器の間に繋がりができており、僕達の弱体化と共に剣も弱体化してしまったようだ。
逆を言えば、僕達と一緒に強くなるみたいだけど……今は弱いんだよね?

(え? じゃあ今僕達って、魔物と戦えるの?)

(道具もなしじゃ、少しきついだろうな……だが、幸いこの辺の魔物の気配にそこまで強い奴はいない。冷静に対処すれば船まで持つだろう。俺が出るか?)

(大丈夫)

(っは、頼もしくなったもんだな)

(そりゃ昔よりは、ね)

そうして僕達は会話を終えて歩き始める。


◆ ◇ ◆

Active Time Event――
『エミルはどこ?』

劇場艇プリマビスタ船内の一室。

さっき、とても変な味のするお薬を飲んでそれから部屋に来たジタンにお礼を言った。
その時、エミルの事を聞いたんだけど……

「エミル?」

「うん、ジタンと同じ金色の髪の人。ボクの友達なんだ……」

「あの時、ビビと一緒にいた奴か……この船でみかけなかったし、もしかしたらガーネット姫と一緒に連れ去られたのかもしれないな……」

「そんな……」

どうしよう……エミルまで……

ジタンと少し話をして数分後、ジタンが騎士のおじさんと一緒に来て僕も一緒にお姫様とエミルを助けに行く事になった。
エミル、それに連れ去られたお姫様の人も無事だといいけれど……


◆ ◇ ◆

森に落ちてどれくらい経っただろうか?。
最初は赤い肌の子鬼や薄茶色の狼っぽい魔物が出てきた。
多少の傷は負ったけれど動けないほどではなく、2〜3回の戦闘で今の力にも慣れたため、怪我も減ったけど……

(さすがにこれ以上強くなるのは……辛いかな?)

途中から子鬼や狼っぽい魔物より強い植物型の魔物がちらほらと現れ始め、辛い状態になり始めた。

(ずっと神経を張り詰めている状態だから余計に疲れる。……そろそろ俺と変われ)

(まだ……大丈
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