第十九話 授業参観ですかレヴィアタンですか
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入っていった。
『ごきげんよう。元気そうでよかったわ』
『な、な、何事ですかぁぁぁぁぁ?』
『あらあら。封印が解けたのですよ?もうお外に出られるのです。さあ、私達と一緒に出ましょう?』
『やですぅぅぅぅぅぅ!ここがいいですぅぅぅぅぅぅ!外に行きたくない!人に会いたくないぃぃぃぃぃっ!』
引きこもりじゃねえよ、これは。
一誠とアーシアは顔を見比べ、ゼノヴィアは疑問符を浮かべ、木場は苦笑し、子猫はため息を吐く。
一誠が部屋を覗く。そして、それに続くように皆も入る。
そこにいたのは、金髪赤眼の美少女。見た目だけは。
「おおっ!女の子!しかも外国の!」
「イッセー。・・・・・・見た目、女の子だけれど、この子は紛れもない男の子よ」
詐欺だよ。まあ、その手のマニアには受けそうだけど。
「いやいやいや、どう見ても女の子ですよ、部長!・・・・・・え?マジで?」
「女装趣味があるのですよ」
「レベル高いわね。十分女の子として通じるわ」
素直にそう思う。
「ええええええええええええええええええええっ!?」
「ヒィィィィィィッッ!ごめんなさいごめんなさぁぁぁぁぁい!」
「うわぁぁぁああああああああああああああッッ!神は死んだ!」
「もう死んでるわよ」
「こんな残酷なことがあっていいものか・・・!完全に美少女の姿で・・・男だなんて・・・男根がついているだなんて・・・」
「・・・・・・卑猥な単語禁止」
「女装趣味ってのがさらに残酷だ!似合っている分、余計に真実を知ったときのショックがでかい!引きこもりなのに女装癖かよ!誰に見せるための女装ですか!?」
「だ、だ、だ、だって、女の子の服の方が可愛いもん」
「可愛いもん、とか言うなぁぁぁぁぁ!クソッ!野郎の癖にぃぃぃ!俺の夢を一瞬で散らしやがってぇぇぇぇぇっ!お、俺は、アーシアとお前のダブル金髪美少女『僧侶』を瞬間的にとはいえ、夢見たんだぞ!?返せよぅ!俺の夢を返せよぅ!」
「・・・・・・人に夢と書いて、儚い」
「子猫ちゃぁぁぁぁぁん!シャレにならんから!」
人に儚いと書いてアララギだっけ?ここではヒョウドウだな♪
「と、と、と、ところで、この方は誰ですか?」
「あなたがここにいる間に増えた眷属よ。『兵士』の兵藤一誠、八雲紫、『騎士』のゼノヴィア、あなたと同じ『僧侶』のアーシアよ」
「よろしくね」
「「「よろしく」」」
「ヒィィィ、人が一杯増えてる!」
大丈夫かしら?情緒不安定過ぎるぞ?一瞬女性になっちまったじゃねえか。
「お願いだから、外に出ましょう?ね?もうあなたは封印されなくてもいいのよ?」
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