序文
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がにこれには引いた。俺は生前(?)はたった18歳かそこらの学生だった。彼女とかはいなかったが別にロリコンなわけでもない。むしろ年上趣味である。
それなのにもかかわらず、出てきたのはロリ女神。いや、ここは主人公(恐らく)と言う馬鹿げた立場にいる俺の好みに合わせて、年上を出すべきじゃないのか……?とか思いつつ、そのロリ女神の話を聞いてみると。
曰く、ロリ女神はドジ。
曰く、ドジがたたって手を滑らせて、死ななくていい奴殺しちゃった。そしたらそれが偶然俺だった。
曰く、このままだと全並行世界の生きているはずの魂が一つ足りなくなって、世界のバランスが壊れ、世界が滅びる。あと予定外の魂が来ると、死神当局とやらの局長がブチ切れて、神の長と喧嘩を初めてやはり世界が滅びる。
曰く、だからどこかの世界に転生してほしいうんぬんかんぬん。
「ねっ、ねっ、人助けのつもりでさ。お願い〜」
「うーん……どうしようかな……」
「お願い〜〜」
うーむ。ドジっこは趣味だが、ロリは趣味ではないんだよな……。年上好きで何が悪い?
穢れなき幼女をいじって楽しむサディスティックな趣味は俺にはないのだが、こうなったらいろいろじらした方が転生特典とか良いのもらえるんじゃないかと企み、俺は躊躇するふりをする。
お願い〜〜、と散々こと唸っていたロリ女神は、よしっ、と顔を上げると、おもむろに言った。
「そっちがその気なら、こっちにも考えがあるんだからね!」
そしてロリ女神は、お腹のポケットからよくわからない物体を取り出した。まったく、どこの四〇元ポケットだっつーの……。
取り出された奇妙な物体は、青と紫の四角形に、謎のプレートが付いたモノ。それを覆った半透明の球体だった。内部で幾何学模様がうごめいていてなんかキモい。球体の外にはコードが伸びて、その先に安物っぽい赤いボタンが一つ。
「……なんだそりゃ」
「むっふっふ〜。てってれ〜、強制転生装置〜!これでキミを強制的にどっかの世界に転生させちゃいま〜す!もちろん転生特典はボッシュートだよ」
「はぁっ!?」
ちょっと待て!!と叫びたくなる。え、神様転生ってこういうもんなの!?はっ、言われてみれば昔読んだ二次創作もので、「転生して☆」「KO☆TO☆WA☆RU」とかいうやりとりをしたのに転生させられた話があったような……。やばい、これは転生先をきっちり決めておいた方がよかったパターンか!!よし、今からでも遅くない。ロリ女神にどこに転生したいかを言うんだ!!
「ちょっと待った!!」
「え?」
……時すでに遅し。ロリ女神が『ぽちっ』とボタンを押したところだった。視界がだんだん白くなっていく。やばい。どことも知れない世界へ、たった一人で何の特典
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