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緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
17弾 額の傷
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科目も前線に出て戦う機会の多い強襲科(アサルト)から、後方支援(バックアップ)が主な仕事の装備科(アムド)に変えた。

 そうして俺は、キンジの死から、その事件から、武偵と言う仕事から、逃げ出した。



 右手を()げ下を見ると、アリアは……黙っていた。

 その赤紫色(カメリア)の瞳と目があった瞬間、俺は不意にこう思った。

 似ている――――と。

 アリアは、俺に似ているんだ。

 何か他人には理解しがたい重いものを背負い、武偵と言う道を、俺とは正反対の方向へ全力疾走している。悲壮なまでに。

 俺は逃げて、アリアは立ち向かおうとしている。

 だから俺は、アリアと一緒にいると冷静でいられない。

 立ち向かっているアリアは、逃げた俺には眩しすぎる。

「とにかく……俺はもう強襲科(アサルト)には戻らない」

「……」

「聞いてるのか?」

「わかった……わかったわよ……あたしが、探してた人は――――」

 アリアは視線を俺から逸らし、1つ、長い瞬きをした。

 まるで、書いてはいけなかった文章にピリオドを打つように。

「――――あんたじゃ、なかったんだわ」
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