第十話 初陣
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殊戦闘群
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ー 予備戦力科 ─ 通常遊撃群
└ 特殊遊撃群
支援部隊 ー 偵察科 ─ 通常作戦群
| └ 特殊作戦群
| └ 情報作戦群
|
ー 後方支援科 ─ 通常医療群
└ 特殊医療群
└ 通常補給群
└ 特殊補給群
暗殺部隊 ー 暗殺戦術科 ─ 通常戦術群
└ 特殊戦術群
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現在、木の葉には75個小隊が存在するが、緊急学徒動員策により15個小隊が正式に追加配備された。そして、個々の小隊には番号が与えられる。作戦上はその番号で隊を区別するが、慣例的に小隊長の名前を付けて呼ばれることも多い。通常、役割をはっきりと区別している科、群ではあるが、戦力不足の木の葉では戦闘毎に、科、群が変わることが多い。
と、そんなことを考えている場合ではなかった。
今、僕たちは補給物資が入ったバッグを背負い、通常補給群の他の小隊とどのルートで物資を運ぶか検討しているところだった。周りにいるのは、僕たち第88小隊、第79小隊の2個小隊で、どちらもアカデミーの生徒の小隊だ。
ここは火の国国境 “暁の森”と呼ばれるところで、何メートルもの高い木が鬱蒼と生えている森である。前線では大きな川を挟んで、木の葉4個小隊と岩隠れ4個小隊が対峙している。本日の朝から始まった戦闘は丸一日掛けて行われ、夜になった今、お互いに隊を引いている。丸一日掛けただけに補給が必要で、本来なら前線への補給は特殊補給群が行うのだが、たまたま違う前線に赴いている間に急遽補給ということになった為、僕たち通常補給群が呼ばれた。
ー地図を開きながら隊長同士が話をしている。
「攻撃部隊は膠着状態に入ったままで、このままだと明日の朝まで動く気配はないと本部は考えているらしいです」
第79小隊の隊長が話している。
第79小隊は、隊長に中忍の“轟ゴウ”と、アカデミーの生徒の“トキ”、“アユ”、“ハカリ”の三人がいる。もちろん、同級生だ。
「ああ、それは間違いないだろう。戦闘が始まってから丸一日戦っていたからな。」
あさのは隊長が同意する。
「はい、そして前線は国境の火の国側の大きな川を挟んで膠着している。特に、ここの地形は川が山を削った形で、川の両岸が崖のようになっています。しかもそれが、数キロに渡って続いていますね。」
「そうなると、お互いに回り込んでの奇襲は掛けれないな。」
あさのは隊長が、顎に手を当てて考えている。
轟
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