第二十五話 人魚の魂
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「あぁ。あの奇妙な出来事の事か〜。あれ不気味だよね〜。でも、何で解明する役目が海中の洞穴の魔道士じゃないの?アザミの街で起きた出来事なのに〜!」
アリ「海中の洞穴の魔道士より、妖精の尻尾の魔道士の方が実力があるからだよ。」
バ「マスターは奥にいる。ハルト、イレーネ、案内してやれ。」
ハル&イ「はい!」
ハルトとイレーネは俺達に手招きすると、海中の洞穴のギルドの奥にある青い扉をノックし、扉を開けた。
ハル&イ「失礼します。」
部屋は壁一面がガラス張りの水槽になっていて、水槽の中を色とりどりの小さな魚が悠々と泳いでいた。その部屋の真ん中に水色の椅子があり、その椅子に目を閉じた海中の洞穴のギルドマスター、コバルト・ブルーさんが座っていた。年はマスターと同じくらいだ。部屋の中に入って行くハルトとイレーネに続いて俺達も中に入る。
ハル「マスター、妖精の尻尾の魔道士がルーベリーの海で起こった奇妙な出来事を解明する為に、アザミの街の事やルーベリーの海について聞きに来ました。」
コ「・・・・・」
ハルトが言ってもコバルトさんは目を覚まさない。
シ「寝てるのか?」
イ「ううん。マスターは普段目を閉じているの。」
ウェ「どうしてですか?」
イ「さぁ?理由は誰も知らないのよ。でも、目を開ける事は月に一回くらいしかないのよ。」
な、何じゃそりゃ・・・?すると、
コ「妖精の尻尾の魔道士?」
コバルトさんが目を閉じたまま俺達の方に顔を上げた。み、見えてる、のか・・・?
コ「そろそろ解明してくれる者が現れると思ってたところじゃわい。ハルト、資料庫からアザミの街の事が書かれた歴史本を持って来てくれ。イレーネ、地下から初代海中の洞穴のギルドマスター、ブルー・シェルフ様の写真を綺麗に磨いてから持って来てくれ。」
ハル&イ「分かりました。」
ハルトとイレーネは部屋から出て行った。
コ「さて、ハルトとイレーネが戻って来るまで、四つの奇妙な出来事が起こったルーベリーの海について話しましょう。」
コバルトさんは相変わらず目を閉じたまま、ルーベリーの海について話し始めた。
コ「ルーベリーの海は別名「神秘の海」と呼ばれている程、世にも奇妙な出来事が起こる海で有名です。いつもなら三ヶ月に一度しか奇妙な出来事は起きないはずなんですが、今回は一ヶ月に四つも奇妙な出来事が起きて街の人々は恐怖に怯えてしまっておるんじゃ。しかも、今回は真珠や巨大魚、龍宮城が・・・」
エ「いつもは人魚しか目撃されていなかったんですか?」
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