第二十五話 人魚の魂
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昨夜俺の家に泊まって夜明け近くまでどんちゃん騒ぎをしていた俺達最強チームの六人+二匹は、マスターからのお願いでここ最近起こる奇妙な出来事を解明する事になり、アザミの街へ行く為列車に乗っていた。
シ「・・・・・」
マグノリアからアザミの街まで列車で行けばたったの三時間半。なのに・・・
ナ「ハァ、ハァ、ハァ・・・ぅ・・ぅぷ・・・」
ナツはグロッキー状態に陥っている。椅子に体を預け、ハッピーのように顔が青く、白目を向いて「ハァ、ハァ。」と息が荒い。俺はそんな様子のナツを不思議そうに見ながら、
シ「何で三時間半乗ったくらいで酔うんだ?」
と問う。
ル「滅竜魔道士だからじゃないの?」
シ「だったら、何でウェンディは酔わないんだよ?」
実際に見てはいないが、同じ滅竜魔道士でもあるガジルも酔うのは知っているが、最強チームとして共に行動しているウェンディが酔っている姿を見た事が無い。
ウェ「あ、私は自分自身にトロイアをかけているからです。」
治癒魔法ってのは随分便利なんだな〜。
シャ「そんな事より、アザミの街に着いたらどうするの?私達、アザミの街には初めて行くのよ。」
アザミの街はフィオーレ王国の北方に位置する人口4万人の古くから魔法も盛んな漁業都市だ。・・・と、こんくらいの事はマスターやミラ、本から情報は得ているんだが、俺達最強チームのメンバーで、誰一人アザミの街へ行った事がある者がいない。
ル「私はてっきり、エルザなら行った事があると思ったんだけど。」
エルザは妖精の尻尾には数少ないS級魔道士の一人だ。今までにいろんな街へ行って、数え切れないくらいの依頼をこなしてきたに違いない。
エ「確かに、私は妖精の尻尾のS級魔道士だ。依頼もたくさん達成してきたし、たくさんの魔物も討伐してきたし、たくさんの闇ギルドや盗賊団も討伐してきた。」
グ「さ、流石エルザ、だな・・・」
エ「だが、私にだってまだ行った事も無い街や森、討伐した事も無い魔物や闇ギルドもたくさんある。それだけ世界とは広いものなんだ。」
た、確かに、エルザが言ってる事は正論中の正論だけど、な、何か・・頭が急に、痛くなってきた・・・・
ナ「・・お、俺は・・・ぉぷ・・いつ、か、エルザ・・・を、ぅ・・超え、る・・・・ぐぇ・・・」
ハ「あまり喋らない方が良いと思うよ。」
まっ、高い目標を持っているのは良い事だと思うぜ。」
ウェ「み、皆さん、話が脱線しちゃってますよ。」
おっと、じゃあ話を元に戻して・・・
シ「で、どうするんだよ?」
ル「(切り替え早ッ!)」
アザミの街の事
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