02:勝って帰ろう
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
翌日の10時、俺達はボスの部屋へと向かうべく移動を開始していた。
昨日のうちにあって驚いた事は、俺の右隣を歩く少年――キリトと再開した事だ。
そして、キリトが少女――アスナとパーティーを組んだ事だ。
別にアスナに問題がある訳ではないが、キリトがパーティーを組んだ事に驚いたのだ。
とは言え、やはりと言ったところか、彼もこのデスゲームの被害者である。
まあ、今となってはそんな事を考えても無駄なので止めておこう。
移動中のこの時間で皆の役割を決めるべく、俺はキリト達に話しかける。
「なあ、キリト。俺達の役割を決めなくていいのか?」
俺がそう言うと、キリトは思い出したような顔をする。
??????この野郎、今の今まで忘れてやがったな。
「あ、ああ、そうだな??????じゃあ、俺とメテオでセンチネルのポールアックスを跳ね上げるから、2人はその隙にスイッチしてセンチネルに一撃叩き込んでくれ」
「「スイッチ????」」
少女2人――否、アステとアスナは、スイッチという単語に反応した。
反応と言うよりかは、聞き慣れない単語を聞いたと言う感じだ。
これは、まさか??????まさか????
「お、おい???もしかして2人共???」
とキリト。
「スイッチを??????知らない???のか?」
と俺。
そう言うと、2人は特に否定する様子もなく、ただ首を縦に振った。
「マジかよ??????」
俺は面倒だなと思いながら、キリトと共に分かりやすくスイッチについて説明した。
* * *
――ザン!
鈍い効果音と共に、剣が地面に突き立てられる。
剣を突き立てた青年―――ディアベルは、顔を上げ、俺達に向けて話す。
「皆???俺から言う事はたった1つだ。??????勝とうぜ!」
その言葉にプレイヤー達は一斉に頷き、そして身構える。
「行くぞ???!」
ディアベルの掛け声と共に、扉がゆっくりと押し開けられる。
見えるのは、薄暗く広い部屋。
ディアベルが先行し、俺達は後に続く。
部屋の1/3(3分の1)まで進んだ所で、部屋が急に明るくなる。
そして、第1層フロアボス――《イルファング・ザ・コボルドロード》が奥の椅子から立ち、跳躍する。
「グゥルアアァァァッ!!」
イルファングは大きく吠える。
それに応えるかのように、取り巻き――《ルイン・コボルドセンチネル》が姿を現す。
「攻撃、開始ぃッ!」
ディアベルが上げていた剣を降り下ろし、攻撃開始の合図をこの場にいる全プレイヤーに送る。
先陣をきったのはキバオウだ。
「うおおおおっ、どぉりゃあっ!!」
キバオウはソードスキルを発動し、センチネルに降り下
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ