暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0554話
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グを上昇させ先程いた場所から退避させる。よく見ると、出撃してきた他の機体もまた、俺と同じように眼前の光景を見た瞬間に機体を咄嗟に回避させていた。
 そう、モニタに映し出された100機近い修羅神をその目にした瞬間、だ。

「……何?」

 だが、それらの修羅神はこっちを確認しているだろうにも関わらず、一切の行動を起こさない。ただ、黙って俺達と対峙しているだけだ。

「アクセル・アルマー、これもお前の仕掛けか何かか?」

 アウセンザイターから送られて来たレーツェルの通信に、軽く首を振る。

「いや、俺と取引をした相手は既にこの場にはいない筈だ」

 あるいはいたとしても、それは俺達と修羅王との戦いを見届ける為のアルティス本人くらいだろう。そしてその目的を考えると、修羅王に協力するような事はないが、俺達に対してもまた同様の筈だ。

「ここにいる以上は俺達の敵と見て間違いはないんだろうが……」
「おいっ! おめぇ、もしかして罠に掛けようなんてつもりだったりしないだろうな!」

 量産型ゲシュペンストMk-Uに乗っているカチーナからの言葉に、鼻で笑って返す。

「そのつもりなら、それこそ転移して姿を現したその瞬間に攻撃させている。こんな風に無意味な会話をせずにな」
「ぐっ、た、確かに」
「今まで幾度となく敵対してきた身だ。それ故に信頼しろとは言わないが、意味の無い疑心は己の未熟さを示すだけだぞ」
「あぁっ! んだとこら!?」

 カチーナの怒声を右から左に聞き流し、周囲の様子を確認する。
 確かに間違いない。ざっとみるだけでも最低100機以上の修羅神が黙ってこちらへと視線を向けている。
 ……黙って? 基本ヒャッハーの修羅達が俺達へと襲い掛かってこない? それはつまり、強力に統率する人物がいるからこそだろう。つまり……

「修羅王、か」

 そう俺が呟いたその瞬間、修羅王の間へと衝撃が走る。いや、衝撃というよりは地鳴りと表現するのが正しいか? それが3回。そしてやがて修羅王の間の最奥。ソーディアンの機能を司る奥の院の前方。100機以上の修羅神の向こう側にその機体は姿を現した。
 その姿は巨大であり、威圧感に……修羅風に言うのなら覇気に満ちていた。姿としては、アルティスの機体であるマルディクトとどこか似ているだろう。ただし向こうが人馬のような状態だとするのなら、こちらは下半身がそのまま竜のような姿になっており、人の上半身の背からは竜の羽のようなものが生えているのだが。その辺に関しては、微妙に俺の異形化に似ていると言えなくもない。
 そして当然そんな状態である以上は桁違いの大きさを誇っている。元々小型機であるニーズヘッグと比べると、ざっと4倍以上の大きさを誇っているのだ。

「でかい……」

 そ
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