暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第306話】
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
――IS学園正面ゲート前――


 思わぬ時間をとってしまい、慌てて駆け足でゲート前へと向かうとそこには見知った三人の男子が――。


「おっす! 待たせて悪いな成樹、たっくん、信二」


 そう声を掛けると、気づいた三人は手を振って応えてくれた。


「やあ、ヒルト。 久しぶりだね」

「あぁ。 結局夏もあまり成樹の店に行けなかったが……」

「ふふっ。 大丈夫だよ、僕はいつでもあの店に居るし、連絡くれれば話し相手にもなるしね?」


 柔らかな笑みを浮かべる成樹、周りにいた女子はその笑顔を見て目がハートの形になっていた――一方。


「……成樹が居ると、俺達全然注目されなかったんだが……なあ、信二?」

「……あぁ。 ……なあヒルト。 学園入ったら別行動とっていいか?」

「……? 構わないが、一応言っとくが学園内でナンパすると追い出されるからな」


 そう二人に警告すると、たっくんが――。


「わかってるわかってる! まずはお知り合いになってからだからな!」

「おうよ! ヒルト、チケットサンキューな? 今日ほどお前に感謝した日は無いぜ! ……って言っても、喧嘩の仲裁とかでお前には世話になりっぱなしだけどな」


 そう信二が思い出した様にお礼を言い始めた。


「……気にするな。 喧嘩なんかしても痛いだけだしな」

「だな。 ……てかさ、何でヒルトは燕尾服着てんだ?」


 たっくんがそう俺に指差し、聞いてくる。


「うちの出し物がご奉仕喫茶なんだよ。 男の俺が執事、女子がメイドって訳さ」


 そう説明すると、成樹が――。


「ふふっ。 いつもと違う格好してたけど、そういう理由だったんだね?」

「あぁ。 まああんまり似合わないし、俺の指名は基本ないからな、一夏ばかりだし」


 首を捻るとコキッという音が鳴り響く――と、反対側にも男がボーッと佇んでいた。


「……何かあったのか、あの佇んでる男――」

「……気にするなヒルト。 彼は女の子の声の掛け方を知らず、撃沈した哀れな男なのさ」


 そう説明する信二――確かに、何やら哀愁漂わせるような佇まいな気がしなくもない。


「……まあ気に病んでも仕方ないか――」

「……てかさ、ヒルトんとこ、ご奉仕喫茶って言ってたがメイドのラインナップは? 可愛い?」


 何だか目をキラキラさせて聞いてくるたっくん。


「……てかここの学園で見た目可愛くない子は居ないぞ? まあ……性格の良い子悪い子も居て学校だが……」

「ふむふむ。 ……で、どうなんだ? シャルロットさんも居るのか?」

「……接客班にシャルは居るが――」

「おぉ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ