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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第306話】
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成樹は軽く頭を下げて横を抜けていくのだが――。
「きゃあっ♪ 声かけてもらっちゃった♪ 良かったらアドレスとか――」
「え……あ、あの……」
「ずるいーッ! あたしだって知りたいのに! ねぇねぇっ! あたしと交換しよっ!?」
「ちょ、ちょっと――ひ、ヒルト……助けて……ッ」
あっという間に囲まれる成樹、その構図は四方を近接戦闘職に囲まれた弓兵の様に見えた。
「……はいはい、お前ら全員列に戻れ。 俺と成樹は今から軽く食事をとるんだから」
若干強引に掻き分け、成樹を救出する――。
「あ、ありがとうヒルト。 ……ふふっ、何だかこうやって助けられるのって中学以来だね?」
「ん? ……そうだな、あの時も凄まじかった……。 てか、飯食わないとな」
そう言って女子のブーイングを背に受けながら俺は成樹を連れ立って二組に向かった――。
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