第V章 遠山の血
第013弾「依頼」
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2005年 3月 12歳
ハーーィ、何故か美少女メイドを手に入れた最低系主人公、鋼也さんデスヨー。
何でまた二年くらいたってるのかと言うと、特別面白い事がなかったからだ。まあ、合った事と言えばシャーロックが「吸血鬼倒せたんだから他の化生も倒せるよね☆」とか言うふざけた理屈で、俺に化生どもを殺る依頼をやらせる様になり、それをこなしている間に”死神”だとか"?化生殺し《ライカンキラー》"だとか言う
中2臭いふざけた二つ名がつけられる様に成った。
あと、合った事はリサ・理子と、シャーロックのせいで一緒に暮らす事になったくらいだ。まあ、そのせいで理子の修行を俺が監督する事になったが、割りとどうでもいい。因みに今も理子に修行をつけている。
「コウヤ疲れたから今日はもう訓練終わりにしない・・・・・?」
と、理子は瞳を涙で濡らし、その潤んだ瞳で俺を見上げてくる。
「却下。つか、まだ俺がロスアラモスでやってた訓練の十分の一もやってねーぞ」
理子が苦しんでんのを見てるのが楽しいので、厳しい教官のふりをしつつもうチョイ訓練を続けさせる。
「うっ、うーーっ。コウヤドSだっ!!理子を虐めて楽しんでるっー!リサちゃんに、言いつけてやるんだからー!!」
とか何とか言いつつ理子は、俺達の部屋の方向に走り去って行った。
リサのお説教、眈々としてて怖いから嫌なんだけどなー。と、これから起きるであろう面倒ごとに、うんざりしていると、前から桃が俺の方にスタスタと歩いて来た。
「どうしたー、桃。何か合ったか?」
「ええ鋼也、貴方に教授からの呼び出しよ。大方、任務でしょうけどね」
「うへー、メンドクセー」
桃は心底呆れた様な顔をし言う。
「はあ、ダラダラしてないで早く行きなさい。教授に怒られるわよ」
シャーロックが怒ると心底面倒なので仕方なくノロノロと動き出す。
「はー。しゃーなしか、ちょっと行ってくるわ」
「ええ、行ってらっしゃい」
桃の言葉を背に受けたあと、シャーロックの部屋に向かって転移する。
「シャーロック、待ったー?」
「いや、推理通りの時間だよ。鋼也君」
シャーロックはいつも通りの、胡散臭い笑みを浮かべながらそう言う。
「で、今回の任務は何だー?いつも通り化生の殺害依頼かー?」
「いや、今回はそんなに物騒な物じゃ無いよ。ただし君の嫌いな面倒ごとだけどね」
シャーロック含みのある言い方でそう言う。
「面倒ごとの時点で、やる気失せるんですが??????????」
「だが残念、いつも通り拒否権は無いよ」
「ですよねー☆」
「さて、今回の任務の概要はね。遠山金次の強化だよ」
「辞退させてください」
「却下だよ☆」
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