暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア0/D No.0 & DollMaster
絶望の宴編
首斬り人形
序幕 プロローグ
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こうなったら――――
「悪い。少しだけ眠っててくれ」
俺は瞬時に少女の背後に回り込み、その首元に手刀をくらわせる。
マンガとかでよく見るあれ、物理的にムリだろ、と思ってる人も多いだろうし、実際普通はできない。
だが、俺にはできる。
これで少女は気絶し、俺はその間に安全に教務科に行くルートを考えられる――――はずだった。
はずだった、ということはつまり、そうはならなかったということだ。
俺の手刀は少女の首元にあたる直前に、何かに防がれていた。
「……とりあえず、攻撃されたってことはあなたは私の敵だって判断していいのかしら?」
彼女は振り向きざまに俺を思い切り蹴り飛ばした。
「がはッ!」
俺はろくに受け身を取ることもできずに吹っ飛ばされる。
少女はそんな俺を見つめながら、歌うように呟いた。
「さて、それでは皆様。『夕劇団』の臨時公演『惨殺』。これより開演でございます」
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