SAO編
第一章 冒険者生活
7.突然な出会い
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る奴らも気付くと思うヨ。……戦うしか、自分たちに道は無いってことに、サ。まあ、最近は結構はじまりの街から出るプレイヤーも出てきたみたいだけどね。あくまで出て戦うだけで、他の村には行ってないみたいだけど。だからそれらを考えた結果、ボス戦に望めるだろう戦力が此処、迷宮区最寄の町に揃うのは、オイラの予想ではまだあと一週間以上先だった、ってことなのサ」
アルゴさんが言うには、レベル上げには、それに適した場所が第一層の各地にあるらしく、あたしたちみたいに戦うことを決めたプレイヤーは、各々の場所で経験地稼ぎをしているらしい。だけど、その殆どは安全に、かつ十分な経験地を稼げる場所、つまりは《ソロプレイヤー》というたった一人で戦う人たちとっての狩場らしく、PTでの狩場とはまた違うらしい。
つまり、今現在トッププレイヤーと言われる人たちの大半がソロプレイヤーらしく、しかもその数は少ない。
迷宮区の最上階にいるというボスは、相当強いらしく、1PTだけじゃまともに戦うことも出来ないという。犠牲無しに戦おうとするならば、1PT六人を八つ束ねた計四十八人からなる最大連結PTが、更に二つ出来るくらいの戦力を揃える必要があるという。
だけど、今は戦う気になっているプレイヤー自体少ない。つまりは、ボス戦が出来るくらいの戦力が集まるのはまだまだ先。そして、それはソロプレイヤーたちも解っているらしい。
だからこそ、今は少しでも自分が死ぬ可能性を減らすため、攻略よりも、レベル上げや装備の充実に専念しているそうなのだ。
「…………ボスとは、そこまで強いのか?」
アルゴさんの話を黙って聞いていたキリュウさんが口を開いた。
「これ以上の情報はお金をとるヨー…………と、言いたいとこだけド、この程度はミンナ知ってることだしナ。いいヨ、教えてやろウ。……というか、キミらホントーに初心者だったんだナ。そうかなとは思ってたけド……正直、一番最初に此処に辿り着けたというのは信じられないヨ」
苦笑しながら肩をすくめるアルゴさん。うーん。あたしたちだって、未だに一番乗りっていうのは信じられない。
「そう……なんですか? 私たちは至って普通に此処まで来たんですが……」
「まあ、来る途中で起こったことは普通とは言えなかったッスけどね」
「エウリア村での《大規模戦闘クエスト》……カ。確かにこのSAOでもレイドクエはあるにはアル。だけど、第一層時点で既にあるなんてこと、オイラでも知らなかったヨ。キミら、ホントーに運が良いヨ? レイドって、その殆どが無理クエで、犠牲無しには普通は達成出来ないんだからネ」
おちゃらけたような言い方、でもアルゴさんの目は笑っていなかった。
「まあ、貴重な情報も貰ったシ? 何よりビ
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