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こんな私(俺)の物語
第十八話 停止教室のヴァンパイア
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幻巣「飛光虫ネスト」』

同じスペルがぶつかり合う。違う点は、俺の方がスキマの数がおおく、その分弾幕の量も多い。ただ、籃の方が一発一発の威力が高い。結果、殆ど互角だった。

「埒があきませんね。じゃあ、至近距離でっ!」

右から手刀が振るわれる。それを伏せて避ける。すぐさま膝が俺に向かって来る。それを右手で受け止める。ぐっ、重い。
さらに籃の九本の尾が生き物のように俺を狙ってくる。それを伏せ、翔び、避け、距離を取る。
しかし、籃は追ってこなかった。その代わり、腹に鋭い蹴りが入った。

「かはっ」

肺の中の空気が吐き出される。五メートル以上の距離があったにも関わらず、五メートル先から蹴りをいれてきた。籃に初めて、まともなダメージを与えられた。ていうか、なんで届くんだよ。って、ああ、スキマか。
そして、四方八方から襲いかかる九本の尾。距離無視って怖い。だけど、少し甘いよ。
俺は伴器を取り出して投げつける。その時、スキマを通して距離を短縮して籃に刺す。といっても、非殺傷性にしてるから傷はつかないんだが。
それが刺さると同時に自分もスキマを通って距離を詰め、刺さった伴器を抜きながら後ろに切り抜ける。そして、スキマ転移を利用してあらゆる方向から滅多討ちにしたあと、渾身の蹴りを放つ。

『天符「三千大千世界(さんぜんだいせんせかい)の主」』

ガンガンいく僧侶のスペル。スキマを使えばナムサンみたいな圧倒的スピードがなくてもある程度真似はできる。
ああ、疲れた。しかも全力でボコボコにしてしまった・・・・・・。

「籃。大丈夫?」

「紫さん。節々が痛いです」

俺は残った妖力やらを総動員して治癒に専念するのだった。


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翌日。プールの時間。
俺は元男だ。だから、女性の水着なんぞ何一つわからん。だから、幽々子と籃に頼んだんだよ。「私の水着を買ってきて」と。一応露出は少なめで。
幼少の頃はつるぺったんだったからスクール水着でよかったんだけど、無駄に胸が大きくなったせいで水着を買う必要性が出てきたんだよ。ああ、もう殆ど自分の体にたいしての羞恥はないよ。

「とりあえず、着てみましょうか」

幽々子と籃が選んだ水着はシンプルな紫色。よかった。変な色じゃなくて。普通のビキニタイプ。うん。今の俺には十分だ。

水着に着替えて、俺はプールに向かった。

そこで見たものは、ムッツ○ー二並みに血を垂れ流す兵藤一誠君。死ぬんちゃうかな!?
なんで揃いも揃って布の面積が少ないんだよ!ロリ組は普通でありがたいです。たださアーシア。名
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