第十八話 停止教室のヴァンパイア
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・・・いや、あの、う、うれしいけどさ・・・。何て言うか、真顔で男にそんなことを男に言われると正直、気持ち悪いぞ。そういうのは女に向かって言ってくれ」
「ははは、真顔で言うに決まっているじゃないか。君は僕を助けてくれた。僕の大事な仲間だ。仲間の危機も救えないようじゃ、グレモリー眷属の『騎士』は名乗れないさ」
なんて口説き文句。恐ろしい。下手すれば男でも落ちるんじゃね?
「問題ないよ。『禁手』となった僕の神器とイッセー君のブーステッド・ギアが合わさればどんな危機でも乗り越えられる。そんな気がするんだ。・・・ふふ、ついこの間まではこんな暑苦しいことを口にするタイプじゃなかったんだけどね。君といると心構えまで変わってしまう。けれど、それが嫌じゃないんだよ・・・。胸が熱いんだ」
「木場!マジでキモい!気持ち悪いぞ!止めろ!近寄るな!触れるな!」
「そ、そんな、イッセー君・・・・・・」
「よかったわね、一誠。男子から恨まれなくなるかもしれないわね」
「それってBL疑惑に拍車がかかるってことですよね!?全然よくないですよ!それと木場!気落ちするな!居たたまれないじゃねえか!」
あはははは。おもしれえ。やっぱ一誠の周りおもしれえ。
「しかし、どうしたものかしら・・・。あちらの動きがわからない以上、こちらも動きづらいわ。相手は堕天使の総督。下手に接することもできないわね」
「アザゼルは昔から、ああいう男だよ」
「お、おお、お兄様!?」
リアスの疑問に答えるように、この場に新たな声が聞こえた。こうしてお会いするのは二度目だな。リアスと同じ紅髪の男性、サーゼクス・ルシファー。
跪かなきゃいけないの?まあ一応、見よう見まねで。
「先日のコカビエルのようなことはしないよ、アザゼルは。今回みたいな悪戯はするだろうけどね。しかし、総督殿は予定より早い来日だな」
おおう。後ろに銀髪メイドが。いかん。ちょっとトラウマが・・・・・・。メイド長のトラウマが・・・・・・。
「くつろいでくれたまえ。今日はプライベートで来ている」
と、その言葉に全員が従い、立ち上がる。こういう時はちゃんとしないと。
「やあ、我が妹よ。しかし、この部屋は殺風景だ。年頃の娘たちが集まる場所にしても魔方陣だらけとはどうだろうか」
「お兄様、ど、どうして、ここへ?」
「なにを言っているんだ。授業参観が近いだろう?私も参加しようと思っていてね。ぜひとも妹が勉学に励む姿を間近で見たいものだ」
シスコンだ!まあ俺もユユコンなんだがな!俺たちは親は来ないから授業参観とか完全に頭の中から消え失せてた。
「グ、グレイフィアよね?お兄様に伝えたのは」
「は
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