第十八話 停止教室のヴァンパイア
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いざ、南無三!なんてね。
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どうも、ただ今自転車に並走している八雲紫です。深夜の悪魔の仕事だよ。普段は一誠だけが呼ばれるのだが、何故か今回、俺も呼ばれた。
美鈴に教わった気による肉体の内側の強化と、霊夢に教わった霊力による外側の強化により、俺はあっさり並走している。
「一誠、少し遅いわよ。道案内は一誠なのだから、速くしなさい」
「紫さん・・・なんでそんなに早いんですか・・・!」
「日頃の成果かしら」
日々精進。これに尽きる。
ほどなくして、依頼者の元には着いた。着いたのだが・・・。
「おー、来たな。悪魔君たち。今日も悪いねぇ」
黒髪の悪そうな風貌の男。・・・・・・何故あんたが依頼者なんだよ・・・。
「ねえ一誠。本当にこの『存在』が依頼者?」
「はい。そうなんです。毎度毎度悪魔を呼び出す必要があるのかわからない依頼が多いんですよね・・・」
「まあ、とりあえず上がってくれ」
とりあえず依頼者の自室にお邪魔する。ああ、どうしてこうなった・・・。
「悪魔君たち。今日はゲームでもやらないか?昼間にレースゲーム買ったんだ。さすがに相手がいないと寂しいし、大人数でやった方が楽しいからな」
・・・・・・ちょっと共感した自分が憎い。確かにパーティゲームで一緒にやってくれる人がいないって寂しいよね!
「わかりました。宜しくお願いします」
「よし、じゃあ早速プレイだ。日本って国は暇潰しのアイテムが多くていいな。悪くないところだ。ほら、コントローラー」
「あ、どうも。俺、この手のゲームに強いですよ?」
「私は初めてなのだけれど・・・・・・」
「まあ、俺も初心者だからな。軽く頼むよ」
レースゲームなんて何年ぶりだろうか。前世っきりだと思うな。ただ、あんまり楽しむ余裕はない。
『GO!』
とまあスタートした。操作すら覚えていない俺は当然、他のプレイヤーの手元をみて覚えるしかなかった。
そして、何回かレースを繰り返した。
よし、大体覚えた。
「よし、一通り覚えたぜ。そろそろ、勝ちにいくぜ」
と依頼主がいう。そして宣言通り一誠の操作する車を軽々と追い抜いていく。えらい上達が早いな。
「うおおお、マジかよ!」
とか言っている間に俺の車も一誠を追い抜く。
「ええええ!紫さんも!?」
あ、こんくらい楽勝ッス。
結果は二位。まあ、妥当な線だ。
「どうやら、俺が1位だな。悪魔君たち」
「まだまだ!」
「気合いが
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