Disc1
精霊は異界へと
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これは、心の織り成す物語――
真諦―しんたい― ジタン・トライバル
誰かを助けるのに理由はいるかい?
純真―じゅんしん― ガーネット
「王女らしく」ではなく本当の自分を確かめたいの……でも……
哀傷―あいしょう― ビビ・オルニティア
生きてるってこと、証明できなければ
死んでしまっているのと同じなのかな……
迷律―めいしん―― アデルバート・スタイナー
人の為に生きることは真に自分の為なのか教えて欲しい
何のために人は生きるのか――
彷徨―ほうこう― フライヤ・クレセント
思い続けることの辛さより
忘れられることが怖いのじゃ……
求道―きゅうどう― クイナ・クゥエン
好きな事やってて悪いアルか!!
だけど……たまには叱って欲しいアルよ……
孤独―こどく― エーコ・キャルオル
大丈夫だなんて思わないで……
一人でいると、寂しさがいっぱいやってくるの……
過信―かしん― サラマンダー・コーラル
自分が何をしたいか、何ができるのか
今 その答えを出せというのか……
活路―かつろ― エミル・キャスタニエ
諦めないよ、絶対に道はあるって信じてる……
だから……諦めないで……
真如―しんにょ― ラタトスク
俺は、俺の心に従って動く
だからこれは……俺の本心だ
真実の心、穢れなき心、深く感じる心、迷う心、さまよう心、求める心、孤独な心、過信する心……そして、足掻く心と在るがままの心――
全ての心が響きあい、奏でる音色は果たして――
◆ ◇ ◆
アレクサンドリアの入り口近く、とんがり帽子の小さな男の子が何かを見つけた。
近づいてみると、人だった。
男の子は慌てて大丈夫!? と言って、自分よりやや年上そうな人を起こす。見た目は15〜16歳だ。
倒れていた人はゆっくり目を開けて起きた。そしてとんがり帽子の男の子を不思議そうに見た。
「ボ、ボクはビビ。君は?」
「え、えと、エミルです」
とんがり帽子の男の子は自己紹介する。それを聞いて倒れていた人も自己紹介した。
そうして二人は出会った。
◆ ◇ ◆
僕は今、先ほど助けてくれたビビと一緒にアレクサンドリアと言う町を歩いている。
そんな中、自分の疑問に思った事を自身の中に存在するもう一人に問いかける。
(どうして僕達違う世界に来てまた二つに分かれちゃったのかな?)
(分からねぇ、唯一つ言える事は帰る為には力が足りねえって事だ。相当力が減っている)
(えと、時間が経てば回復するんだよね?)
(ああ、何故かは知らないが俺達自身でマナを生成している。マナのないこの世界でも活動できるのはそのためだ。その生成したマナを溜め
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