ストライカーズ編!
本物を教えてあげる
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くの別人。
わたしは左利きだけど、フェイトは右利き。
わたしはお母さんから生まれたけど、フェイトはわたしの一部から生まれた。
わたしはアリシア・テスタロッサであり浅賀アリシアだけど、フェイトはフェイト・テスタロッサでありフェイト・テスタロッサ・ハラオウン。
似ているようで、全然違う。
同じように、鈴城希と鈴城夏希は似た存在だけど、全然違う。
夏希は希のコピーじゃなくて、鈴城夏希という一個人。
偽物なんかじゃない、たった一人しかいない存在。
それをわたしに教えてくれたのはわたしの大切な家族と、親友たち。
「わたしがキミに、本物を教えてあげる」
そう言って手を差し伸べる。
夏希はその手をとっていいのか少し迷っていたみたいだけど、結局はとってくれる。
立ち上がらせようと手を引くけど、全然持ち上がらない。
ちくしょう!この巨人め!駆逐してやんよ!
「お前が小さいだけだろ。・・・アリシア」
「人の気にしていることを堂々と言ってると、そのうちにハゲるよ?ってか引っこ抜くよ?」
「やめろ」
結局自力で立ち上がった夏希を見上げながら言うと、右手で髪の毛を守る。
そう、そうやって一緒に馬鹿なことをしよう。
一緒に笑おう。
そうすれば、何時の間にか一人の「自分」が手に入ってるはずだから。
「さて、これから美愛たちと合流して陽龍のところに行くよ」
「ヒリュウ・・・トウヤもいるとこか。何をするつもりだ?」
立場的に勝者のわたしの方が高いはずなのに成長途中のせいで視線を上に上げなければいけない。
はっきり言って首が痛い。
「最後の選択、だよ」
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