暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜過去を捨て今を生きる者〜
ストライカーズ編!
本物を教えてあげる
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ておくことだろう。

「・・・剣気(オーラ)開放」

そう言うと、夏希の持っていた日本刀に魔力とは違う何かがコーティングされ、そして黄色かった瞳が左だけ赤く光る。
コーティングは予想していたのだが、瞳の変化は予想していなかったので少し動揺してしまう。
が、すぐに冷静を取り戻す。
瞳に変化があったということは、視覚に関する何かが変わった可能性が高い。
一番可能性があるのは、視力の上昇。

「加速」

瞬間、夏希の姿が消える。
いや、違う。

「後ろ!」

視認出来にないほどの速さで後ろに回ったのだ。
振り向くと、そこには日本刀を振り上げている夏希の姿。
今まで貯めていた魔力の一部を使用してがら空きの胴体に魔法を当てる。
しかし、それは放出した魔力で打ち消されてしまう。

「切り裂けッ!」

上げていた腕を思いっきり振り下ろす。
でも。

「まだまだだねっ」

そう言ってわたしは夏希の背中に向かって全力で魔法を撃つ。
神に創られたものでありながら、神を殺す兵器。
ずべてを創り、すべてを壊す。
始まりであり、同時に終わりでもある。
それは一つの・・・(いかずち)

天獄(てんごく)

狙いは絶対、外さない。

「___ッ!」

声にならない悲鳴をあげ、空から落ちていく。
下は水ではなく地面。
バリアジャケットを着ている人ですら大怪我をする距離なのに、夏希はそのバリアジャケットすら着ていない。
わたしは急いで地面と夏希のあいだに割り込み、抱える。
・・・まあ、中身は立派な大人でも身体がまだ成長期なわたしよりもだいぶ大きい身長の男性を勢い付いた状態で普通に止まれる訳もなく・・・。

「ぅー、いったぁ・・・」

思いっきり背中をぶつけた。
痛む背中に気をつけながらわたしは上に乗っかっている夏希をどかして立ち上がる。
あー、伸びると思いっきりボキッてなりそうで伸びれないー。

「レフェリア、まだできるよね?」
<もちろん。魔力は溜まってるし、いつでも大丈夫だよ>

その言葉を聞き、わたしは杖を構える。

治癒(ヒーリング)

残ってた魔力をつぎ込んで夏希の回復をする。
夏希はうっすらと瞳を開け、睨む。
その目はさっきまでのような赤いものではなく、本来の黄色。

「わたしはさ、本物(オリジナル)でありながら、同時に偽物」

フェイトのもとになった存在。
でも、わたしは一度死んでいる。
だから、偽物の人間。

「でも、気づいたんだ。この世に偽物なんて存在しないって。自分という存在は一人しかいないんだって」

わたしに似せて創られたフェイト。
死ぬまでのわたしの記憶をもっているわたしのコピー。
でも、わたしとフェイトは全
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