ストライカーズ編!
賭け
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服の冬弥くんマジ可愛い!
お持ち帰りしたい!って、いつも帰ってきてくれるんだけどね!」
「誠に申し訳ございませんでした。
朝、珍しく早起きだったあの人と冬弥くんをお見送りしたときに先生にお願いしたら怒られた・・・。
別にこのくらいいいと思うのにな。
ちょっと心配性なだけだもん。
しょうがないからあの人のお弁当に入れる予定だったたこさんウィンナーを失敗したかにさんウィンナーにした。
明日の朝はきちんと成功させて冬弥くんに食べてもーらおっ」
「最近の連絡帳には、冬弥くんがあまり元気がないと書かれている。
でも、家ではいつも通りに笑って勉強をしている。
そう、冬弥くんは自分の耳が周りとは違うことに気がついて以来、幼稚園生なのに小学生の勉強を始めている。
優秀ないい子に育ってくれて嬉しいけど、それでも少し心配。
今度こっそり様子を見てみようと思う」
「幼稚園から帰ってすぐ、冬弥くんが部屋に引きこもってしまった。
家でも元気がなくなってきていたから、今日部屋を覗いてみた。
すると、冬弥くんは枕に顔を押し付けて、声を出さないようにして泣いていた。
耳のことがお友達にバレて、からかわれたのだろう。
いくら勉強ができても、冬弥くんはまだ幼稚園生。
心は成長し始めたばかり。
私は冬弥くんを抱きしめた。
冬弥くんが泣いちゃうくらい辛いのなら、幼稚園にいかなくてもいい。
無理やり行かせて冬弥くんの心に治らない傷を作るなんて真似、絶対にしたくない。
大丈夫。
冬弥くんは絶対に守ってあげるから」
「あれからもう数年。
もうすぐ冬弥くんは小学校に入る年だ。
けど冬弥くんはあまり部屋から出てこない。
ずっと閉じこもって勉強をしている。
私は今日、冬弥くんに小学校に行かないかと訪ねた。
でも、冬弥くんは気づかずにひたすら勉強をしている。
気になって肩に手をかけると、とても驚いていた。
どうやら、話しかけていたことに気づいていなかったらしい。
もう一度私は聞く。
冬弥くんは首をかしげる。
嫌な予感がした。
私が何を喋っても、冬弥くんは首をかしげるばかり。
あのよく聞こえていた耳は、ついになにも聞こえなくなってしまったらしい。
それを知った時、冬弥くんは涙を流した。
そして、また部屋に閉じこもった。
私は決めた。
あの子の耳を治してあげると。
普通の音が聞こえる、普通の男の子にしてあげようと。
早速今日からインターネットを繋いでネットサーフィンをはじめなきゃ」
「ネットサーフィンを始めて数日。
私はあるサイトを見つけた。
人工的に人の身体を作る技術が存在するらしい。
これを応用すれば、冬弥くんの耳は普通になるかもしれない。
明日はあの人に相談して、そしてやり方を調べよう。
待って
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