ストライカーズ編!
賭け
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両親に対し、何も思っていなかった。
でも。
「それ、違うぜ」
「てか、気づいてるだろ?スカリエッティの嘘に」
アイツは、四人にずっと嘘を教えてきた。
真実を隠し、偽りの過去をずっと・・・。
「お前の両親はずっと、お前のことを愛していた」
三人が徹夜で調べた情報では、既に冬弥の両親はなくなっていた。
家の中で母親は、ある部屋を守るように殺されていた。
その部屋は誰もいなかったが、捜索中に発見された母親の日記によって子供がいたことがわかった。
「今日、私に息子が出来た。」
その言葉から始まる、母親の日記。
「名前は冬弥。
あの人と私の宝物。
この日記はあの子の成長記録として使うことにした。
早速今日あったことを書こうと思う。
まず、冬弥くんはあまりご飯を食べない子ということがわかった。
用意したミルクの半分飲めばもう終わり。
こんなんじゃ将来、もやしっ子になってしまう。
しょうがないからよく運動させて筋肉つけさせないと!
あ、前に小説を読んでて知ったんだけど、もやしっ子って漢字で書くと萌やしっ子だから、褒め言葉なんだって。
不思議だねー。
いつか冬弥くんに話してあーげよっ」
「今日、ついに冬弥くんがつかまり立ちをした!
この調子だと、きっと将来は陸上選手ね。
普通に立てるようになったら走らせないと!」
「ななな、なんと!
冬弥くんが「まま」って呼んでくれた!
実際は「まぁーぁー」と、よくわからないものだったけど、私にはわかる!きっとママって呼んでくれたんだよねっ!
パパより先でよかった!
なんか昨日、テレビ見ながら「がっちゃまー!」とか言ってた気もするけど、最初はママに決まってるよね!
この調子でどんどん言葉を覚えていくんだ、冬弥くん!」
「最近わかったんだけど、どうやら冬弥くん・・・すっごく耳がいいみたい!
だいぶ離れた部屋にいてもあの人がテレビをつけるとすぐに「がっちゃまー!」と叫んでいたから間違いない。
冬弥くんのガッチ○マンへの愛は深いんだね!
でも心配しないで、ママの冬弥くんへの愛も深いから!」
「今日、ついに冬弥くんが幼稚園に入園した!
うぅ、子供の成長って早いなぁ・・・。
この調子だと、大人になって旅立ってしまうのもはやい気がするよ・・・ちょっと鼻かんでこよ。
よし、気を取り直してっと。
とりあえず明日からバスが送り迎えをしてくれるみたいだから、超絶キュートな冬弥くんが道端の変態さんに捕まる心配はないね。良かった良かった。
あ、あと連絡帳に冬弥くんの様子とか書かれるらしいから、しっかりチェックしないとね。
今度先生に冬弥くんにちょっかいを出す輩がいたら報告するようにお願いしとかなきゃ!
それじゃあ今日の結論。
幼稚園
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