ストライカーズ編!
賭け
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ットとは違い、普通より耐久力の強いだけの服だとわかった。
それにほとんど自滅に近い状態だったから相手がどんな魔法を使うのかもよくわからない。
それに対して冬弥はスカリエッティからの情報もあるだろうから、オレが圧倒的に不利な状況。
オレはその状況を打破するためにもできるだけ冬弥に魔法を使わせつつ体力を温存しつつ攻撃を与える。
・・・無理ゲーじゃね?
とりあえずセットアップする。
一応前回の戦いでわかったのは武器を自在に操っていたため、近距離と遠距離どちらもできるということ。
それはオレもだから対応はできる。
・・・はず。
「てか、お前はセットアップしないのか?」
転移してからずっとそのままな冬弥を見て、聞いてみる。
「俺たちはドクターからもらったアイテムで能力の制御をしている。だからデバイスの必要がない。ちなみに俺のアイテムはこのヘッドフォンで、能力は「音」」
そう言って冬弥はヘッドフォンを首にかけた。
つまり、戦う準備ができたということだろう。
現在オレと冬弥は五メートル以上も離れている。
ここから近づいて近接戦闘をするのは危険行為。
なら・・・。
「炎龍放出、燃え尽きろッ!」
後ろに下がって距離を取り、遠距離魔法を放つ!
意表をつく、とまではいかなくても先制攻撃としては十分なものだろう。
攻撃が当たれば上々。当たらなくても多少の隙ができるかもしれない。
しかし、冬弥の反応は予想とは大きく違っていた。
「選択としてはナイスだが、その筋書きはありきたりだな」
まるでどんな攻撃をするか、わかっていかかのように避けた。
攻撃のしかたは分かっていても、どんな攻撃をするかなんてわかるはずもないのに。
「弾けろ(スピリッツオープン)」
指を鳴らしたかと思うと、瞬間頭の中でノイズが鳴る。
それはテレビなどで聞くようなものとは違い、脳をぐちゃぐちゃにかき回すようなものだった。
隙だらけになることを分かっていても、オレはその場で耳を押さえて蹲る。
「隙だらけだ」
以前のようにどこからか短刀を出現させ、魔力を込めてオレに向けて放つ。
蹲っているせいか背中に攻撃が集中し、バリアジャケットを破き、オレの肉を斬る。
短刀だからか傷は小さいが、何回も当たるせいでどんどんと痛みは積もっていく。
しかし、それ以上に脳をかき回すこの音がオレを混乱させる。
何か考えようとしても、その考えがほかの思考とごちゃ混ぜになり、何を考えているのかわからない。
本来の目的も。
何をしようとしていたのかも。
何のためにこの場にいるのかも。
全てが混ざり、全てが失われていく。
そんなことを脳内で繰り返していると、あることに気がついた。
このノイズがすべ
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