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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第304話】
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回転率が上がってるらしく、列が少しずつ進んでいた。

 教室に戻ると、一夏とのツーショット写真を撮り終えた黛さんがデジカメのプレビューを眺めていた。


「や〜。 一組の子は写真映えしていいわ。 撮る方としても楽しいわね」


 満足そうに頷き、何度もプレビューを見返す黛さんに――。


「薫子ちゃん、後で生徒会の方もよろしくね」


 接客を終えた楯無さんがそう声をかけると、黛さんは笑顔で――。


「もっちろん! この黛薫子にお任せあれ!」


 そう言い切り、軽く自身の胸を叩く黛さん。

 そんな黛さんを楯無さんは見ていると、俺が戻ったのに気付いて――。


「ヒルト君、ゴミ出しお疲れ様。 ……朝から色々動いて大変じゃない? 暫くお姉さんがここのお手伝いするから、少し休みなさいな」

「う? ……まだ動けますよ? それに、あんまり俺が休むと文句が――」

「うふふ。 そこは生徒会長の保護で守ってあげるから安心しなさい。 ……それに、どうも客層はヒルト君よりも織斑君よりって感じだしね」


 そう言ってちらりと楯無さんは一夏を見、それに釣られて俺も見ると楽しそうにダーツに勤しんでいた。

 ……篠ノ之が殺気を纏ってるのは気のせいではないだろう。

 ……てか本当に何であいつは接客を選んだのだろうか?

 ――そこまで一夏と一緒に居たいっていうなら、もう告白すればいいのに。

 まあ、今はその事はその辺に捨て置くか……。


「……じゃあ楯無さんの厚意に甘えようかな。 少し抜けますのでよろしくお願いします」

「うん。 でも早く帰ってきてね♪ お姉さんも生徒会の方の催しがあるから♪」


 そう言って手を振る楯無さん――てか、生徒会も何か催しするってあまり聞かない気もするが……。

 ――まあ、あまり深く考えても仕方ないので楯無さんに軽く一礼をして俺はまた教室を後にした。

 ……黛さん、何気に俺個人の執事姿を撮ってた気もするが……一夏との対比に使うのだろうか?
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