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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission6・A ~鬼の森~
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つきに変わっている。
おそらくは、鷹などの大型鳥類が持つ眼だ。1500m先の動物すら視認することができる彼らの視覚を用いたのならば、それこそ屋内にいたとしても発見するのは造作もないことだっただろう。
「まさか鷹の友達もいるなんてな、こいつはまたすげぇ目を持ってるもんだね。羨ましいもんだ」
「でも突然異世界に呼び出されちゃ、友達も悲しんでるんじゃない?」
「そ、それを言われると…………少し辛い」
飛鳥がふと思ったことを口にすると、目に見えて耀は元気をなくした。
そう。世界の全てを捨てて、彼女はここへとやってきたのだ。当然今まで築いてきた友達の関係も例外ではない。
そしてそれを、突然やってきた一枚の手紙によって別れの言葉を送ることも出来ないまま行ってしまったのである。
ある程度踏ん切りをつけたのだろうが、それでもやはり応えてしまうものらしい。
飛鳥はそんな耀に苦笑してパンパンと肩を叩く。耀もゲームの真っ最中であること、一度は自分の中で整理をした気持ちだったことから立ち直り、「大丈夫。ありがとう」と応えた。
「とにかく、あそこにガルドがいるのは間違いない……ダンテ?」
耀がダンテに声をかけると、その言葉の裏に含まれた意味をくみ取った彼はスンッと鼻を鳴らす。
「ビンゴだな。あの野郎、テメェの家をゴミの掃き溜めにしてやがる。よくもまぁあんなとこにいて鼻が曲がらないもんだね、気絶でもしてんじゃねーか?」
嘲るように鼻で笑い、皮肉を言い放つダンテ。
しかし厄介なことになったものだ。開け放たれた空間ならばともかく、館の中がヤツらでひしめいているのなら少々戦いづらい。雑魚ばかりならばジン達もなんとか交戦できるだろうが、そこに指定武具でしか攻撃できないガルドまで合わさると話は別だろう。
そこにいる敵は未知数、そしてハンティング対象である相手もどんな手札を持っているかわからない。なんとかして外におびき出せればいいが、どうしたものか。
(……あん?)
と、そんなことを考えているダンテだったが、もう一度匂いに意識を向けてみたところでおかしなことに気付く。
一つ……いや、かなり似ているが二つ。どこかで嗅いだことがあるような匂いをダンテは嗅ぎ取ったのだ。
しかしどこで嗅いだものだっただろうか? かなり最近に嗅いだことのあるような気がする。
思い出そうとしてみるが、なかなか頭の奥底に埋められた記憶を掘り起こすことはできない。それにまだここでは遠いから、匂いも薄い。ここからでは判別は難しいだろう。ともかく進むしかない。
「……ダンテ?」
そのとき、不思議がるような声色で自分の名を呼ぶ声をダンテは聞いた。振り向いてみれば、耀が首をかしげながら自分を見ている。
どうやらしばらくの
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