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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission6・A ~鬼の森~
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外から探しましょう」
四人は森を散策し始める。奇妙な木々は家屋を呑みこんで生長したらしく、居住のほとんどが枝や根に食い破られていた。昨日まで人の営みがあったはずの居住区は廃墟と化している。
黒ウサギはフォレス・ガロ≠ノ大きなゲームを仕掛けるのは不可能だと言っていたが、たった一晩で奇怪な森を作り上げたガルドの力は油断ならないものだろう。
「彼にしてみれば一世一代の大勝負だもの。温存していた隠し玉の一つや二つあってもおかしくないということかしら」
「ええ。彼の戦歴は事実上、不戦敗も同じ。明かさずにいた強力なギフトを持っていても不思議ではありません。耀さんとダンテさんはガルドを見つけても警戒は怠らないでください」
「俺は別の方に気を張るさ。獲物を探すのはお嬢ちゃんの方がいいセンス持ってそうだし任せる」
確かにダンテの嗅覚も優れてはいるが、おそらく耀の方が優秀だろう。獣の匂いなどを感知する力はきっとこちらが上だ。
一方でこちらは悪魔を探知する能力が備わっているのだ。役割分担をした方が効率的でいい。
周囲の警戒とともに、狩りの獲物を探すにはうってつけだろう。
耀は一人、一番高い樹に飛び乗ってガルドを警戒し、残りの三人は散策するスタイルを取り続けた。
「…………駄目ね。ヒントらしいヒントは見たらないし、武器らしい武器も見つからないわ」
「もしかしたらガルド自身がその役目を担っているのかもしれない」
「だとしたらまたメンドーなもんだな。まずはあいつを見つけなきゃなんねぇってか」
が、未だに進展はない。クリアのために必要なものがどこにもないのだ。
ジンの推測通りだとすれば、ダンテの言うようにまずはヤツを見つけることを優先するしかない。
虎穴に入らずんば虎児を得ず。まさにその通りなのだが、武器がなければ一方的に攻められてしまう。ダンテや耀がいるのでそれでも長時間持ちこたえられるかもしれないが、それではゲームクリアなどできはしないのだ。
しかしそう易々と居場所をこちらに知らせてくれるようなこともないだろう、しばらくはダンテと耀の知覚に頼った地味な作業が続きそうだ。
「気が乗らないけど、方針を変えましょう。まずは春日部さんの力でガルドを探して」
「もう見つけてる」
などということを考えていたとき。
喜ばしいような、拍子抜けするようなことを頭上の耀が三人に知らせてきた。ジン達が樹の上に乗っている彼女へと目を向けると、耀は飛び降りて三人のもとへ着地する。
鋭い五感を持った少女はレンガの残骸が残る街路を指し、
「本拠の中にいる。影が見えただけだけど、目で確認した」
そのときの彼女の目は、普段の春日部耀のものとは違っていた。瞳の色は金色に輝き、猛禽類を彷彿とさせるような、鋭い目
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