打楽器奏者、隷属する
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にか、お気に触りましたか・・・?」
「そうじゃなくて・・・ちょっと。トラウマで、さ。様付けは、やめてもらえないかな?」
そう言うと、ロロちゃんは慌てて頭を下げてきて、
「も、申し訳ありません!そうとはつゆ知らずに・・・」
「いや、そこまで謝らなくてもいいから。ただ、呼び方だけ変えてもらえれば」
「えっと、じゃ、じゃあ・・・一つ、呼びたい呼び方があるんですけど・・・いい、ですか?」
「どんな呼び方?」
「その、ですね・・・お兄ちゃん、って・・・」
・・・なんで、それを選んだんだろう・・・
「そ、その。私って、兄は何人かいるんですけど、皆兄って感じではなくて・・・それで、ですね。あなたは、ロ・・・私の理想の兄、そのままだったんです・・・」
これは・・・勝手に判断していいレベルじゃないような・・・
そう思ってガロロさんに救いを求めて視線を送ると・・・
「ああ・・・悪いな。ウチの男どもは時期頭首を決める関係で色々あってな・・・あんまり、兄っぽくはなかった」
「そうなんですか・・・なら、僕なんかでよければ、いいですよ」
そう言うと、ロロちゃんの顔が一気に明るいものになった。
こんなことで笑ってくれるのなら、良かったな、って思える。
「ところで・・・ロロ、オマエはなんで私、って言ってるんだ?」
「ちょ、ちょっとパパ!それは・・・」
「何かおかしいんですか?」
「ああ。コイツ、普段は自分のことロロって言ってるんだよ」
「パパ!言っちゃダメ!!」
ロロちゃんがここまでの大声を出したことにかなり驚きつつも、ガロロさんの話の内容を理解していく。
「だ、だって、その・・・せっかく今まで何度も歌を聴いて、話してみたいと思ってた人と会うんだし・・・子供らしいのは、って・・・」
「そうですかね?かわいくていいと思いますけど・・・」
「ほえ!?」
つい口から漏れてしまった言葉に、ロロちゃんが反応する。
しまった・・・
「えっと、その・・・」
「あははっ。お兄さんはもう少し、考えてから話さないと、ね」
そう言いながら、ユイちゃんがロロちゃんの前にしゃがむ。
「うんうん、別にいいとおもうよ?ユイも、ユイのことユイって言ってるし」
「そ、それは・・・ユイ様、かわいいですし・・・」
「ありがとうっ。でも、ロロちゃんもかわいいよ?」
「そ、そんなことは・・・」
「大丈夫大丈夫!ユイ達が保障するから!あ、それと。ユイのことも様はつけなくていいよ?」
「え?じゃ、じゃあ・・・なんとお呼びすれば・・・」
「お兄さんみたいに、お姉ちゃんとか♪」
「あ、自分もそんなかんじの希望っス」
「私はお姉様のほうがいいわね」
最後一人、何かおかしいですよ。
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