暁 〜小説投稿サイト〜
箱庭に流れる旋律
打楽器奏者、隷属する
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スをすると・・・終わってすぐに恥ずかしがるのは、やめたほうがいいかな?」
「そう・・・なんですか?」
「うん。後々に、お客さんの前でそんな態度を取ったことを思い出すと・・・うん、軽く十倍はきつかったね・・・」

 これが、僕の初めてのステージでの話。
 あのときのことは・・・思い出すのはやめておこう。

「・・・・・・・・・ですか?」
「はい?」
「いまでもそう・・・なんですか?」

 ああ、そういうことですか。

「もちろんですよ」
「えっ・・・」
「そんなに驚くことかな?」
「その・・・あんなに、その・・・格好良く歌ってたので、少し意外で・・・」
「そっか。そう言ってくれると嬉しいよ」
「え・・・あ、いえ!その・・・」
「でも、ね」

 ロロロちゃんは何か言おうとしてたけど・・・ここは、話を続けさせてもらおう。

「確かに、いまだに恥ずかしくはあるんだよ。でも、最近は和らいできてると思う」
「どうして、ですか?」
「一緒に演奏する人たちが出来たから、かな」

 その存在は、かなり大きい。

「そのおかげで、僕は完全に消えることはなくても、かなり和らいできてる。だから、さ。ロロロちゃんもきっと、少しはましになるんじゃないかな?」
「え・・・」
「あ、もちろん、無理にとは言わないよ。一緒に来るか来ないかもロロロちゃんが決めることだし、演奏に参加するかどうかも、ロロロちゃんが決めること」
「・・・一緒に演奏、出来ると思いますか?」
「僕は、できると思う。ラッテンさんとユイちゃんはどうですか?」

 僕は、そのまま後ろにいた二人に話しかける。

「私は、別に問題ないと思うわ。あの演奏は、とってもすばらしかったもの」
「ユイも、いいと思うよっ。一緒に演奏してみたいなっ」

 そして、二人の言葉で決心がついたのか、ロロロちゃんもはっきりとこちらを見てくる。

「・・・一緒に演奏、したい・・・です」
「そっか。じゃあ、これからよろしくね、ロロロちゃん」

 そのままロロロちゃんの手を取って立ち上がるのを手伝い、しっかりと向き合う。
 先ほど、演奏の最中にガロロさんから「連れて行くなら隷属も込みで」といわれているから、何をするのかは分かっている。

「ロ・・・私、“メオの打楽器奏者”ロロロ=ガンダックは“奇跡の歌い手”天歌奏様に隷属します。えっと・・・皆からはロロって呼ばれてるので、皆さんも、それで。それから、その・・・これから、よろしくお願いします!」
「はい、その隷属、受けます。これからよろしくね、ロロちゃん。それと・・・一つ、いいかな?」
「えっと・・・なんで、しょう?」

 いや、一つだけ、言っておかないと・・・

「その・・・呼び方、なんだけど」
「な
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