暁 〜小説投稿サイト〜
時空を渡る精霊
響きあう心
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が心配するなって言っていたって言っていたでしょ?エミルがそういうなら心配ないって思えるんだ。何かしら考えがあるから言っているだろうしね」

「……」

「大丈夫、きっとその内何事もなかったかのように現れるよ。だからエミルが帰って来た時に怒られないように元気な姿で迎えようよ」

「うん、そうだね。このままじゃ、エミルお兄ちゃんに怒られちゃう」

少し笑顔を取り戻したなのはは食事を始める。
なのはが元気になってよかった。
でも、フェイトは……

早く戻ってきてよ、エミル……


◆ ◇ ◆

なのは達が自身の世界へと帰る日。
フェイト達のいる部屋に緑色の淡い光がこぼれた。

「……な、に?」

フェイト達は光の中から出てきた人物達に言葉を失う。

「残された時間は少ない、もって明日の朝までだ。家族としての大切な時間は誰にも邪魔はさせねぇ……後悔のねぇように時間を使え」

◆ ◇ ◆ 

フェイト達の部屋に緑色の光がこぼれた数分後、なのは達はクロノ達と別れを惜しんでいた。
そしてなのは達が帰ろうとした直後。

「ちょっと待て」

聞き覚えのある声に全員が声の方へと向く。
金色の髪に紺色の服を着た良く知る少年がそこにはいた。

「エミルお兄ちゃん!」

「エミル!」

真っ先になのはがエミルに抱きつき、ユーノは駆け寄った。
リンディ達は驚いているものの嬉しそうに微笑む。

「遅くなったみたいだな、すまない」

「まったくだ。いくら待たせるつもりだったんだ」

クロノは少し素直じゃない言い方をしていたが、エミルはクロノの発言ににやりと悪い顔をする。

「ほう、待っていてくれたのか?」

「っば!……君は死んでも死にそうにないからね!」

「素直にいやあ良いのになぁ」

クロノは恥ずかしさから顔を真っ赤にして怒りつつも帰って来た事を喜んでいる様子。
そんな様子にユーノやリンディは苦笑する。

「それで、エミルお兄ちゃん。ちゃんと話してくれるよね?」

「ああ、だが少し話が長くなるだろから場所を変えるぞ」

それから一同は場所を変えてエミルから話を聞き、色々あったのだが……それはまた別の話。
話を終えたエミルとなのは達家へと帰り、日常へと戻っていった。
そして数日、犯罪に加担していたと裁判にかけられる事になっているフェイトの無罪がほぼ確定した事をクロノとエイミィが連絡してくれたのだ。
聴取と裁判には時間がかかるからと最後にフェイトと会う事になったエミルとなのはは急いで支度をしてフェイトに会いに行った。

そして、再会したフェイトはとても表情が明るく、エミルとなのはを見て笑顔を見せた。その様子にエミルは微かに笑顔になり、なのはは満面の笑みで喜
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