響きあう心
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。
その後すぐに駆けつけてきたなのはの声が聞こえてきたがすぐに聞こえなくなった――
―――虚数空間内。
虚数空間を落ちて行くと底にプレシアとアリシアがいた。
着地した後、プレシアに歩み寄るとプレシアはこちらに気付いて睨みつけてきた。
「……何の、よう?」
「警戒するな、俺はお前達を助けに来ただけだ」
「魔法の使えない空間で、どう助けると言うの?自分もこれから死ぬと言うのに……」
プレシアは嘲笑するが気にしない。
今のプレシアは血を吐きとても弱弱しく、アリシアを庇うように座っている。
「死ぬつもりはねぇよ……っとそれより時間がない」
俺はアリシアへと近寄る。
「アリシアに近寄らないで!!」
プレシアが叫ぶが気にしない。
アリシアに手を向ける。
「成功するかどうかは分からない。だが、可能性はある」
手にマナが集まり始め、緑色の光がこぼれる。
「何……その力は?ここでは魔力は使えないはず」
「これはマナ、命の源。これで一時的にアリシアの体と魂を結びつける。目覚めたとしてもそう長くは持たないだろうがな」
手からこぼれたマナがアリシアを包む。
薄らと感じるマナに近い力はおそらく魂。体と魂があるのならマナで繋げる事がおそらくできる。
ただ、完全に生き返らせる事は無理だが……
そう思っていると、アリシアの目が微かに動く。
「アリシア!!」
アリシアは目を覚ました。成功だ。
目を覚ましたアリシアを管から出し、プレシアはアリシアを抱きしめた。
「おかあ、さん?」
「アリシア!あ、ああ……」
アリシアを抱きしめながら泣き崩れるプレシア。
だが、残された時間は本当に少ない。プレシアにも、アリシアにも。
手っ取り早く話を終わらせて外に出ないといけない。
「感動の再会の最中悪いが、時間はない。手短に話すぞ」
◆ ◇ ◆
エミルが虚数空間に落ちてから数日たった。
なのはとフェイトの落ち込みようがひどく、食事さえまともにとらない。
僕は今、なのはと一緒に昼食を食べているけれど……なのはの手は一行に動かない。
「なのは、食べなきゃ元気がでないよ」
「どうして、ユーノ君は平気そうなの?エミルお兄ちゃんが心配じゃないの……?」
心配はしてないわけじゃない。でも、それほど大きな心配はしていない。
「心配してないわけじゃないんだ……ただ、エミルなら大丈夫って思えるんだ」
「……どう言う事?」
いつもとんでもない事を平気でやってしまうエミル。
彼ならなんでも乗り越えていけるような、そんな気さえする。
そんな彼に憧れてしまう。
だからかな?
「うまく言えないけど、フェイトだってエミル
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