君の言葉こそ
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ー)は全ての物を捻じ曲げて歪ませる。魔法をはね返す事も出来るし、光の屈折を利用して幻だって作れるんだ」
「なんという魔法だ・・・」
苦しげにジェラールが呟く。
が、エルザは構わず突き進む。
「行くぞ」
「聞こえてなかったのかい?ボクに魔法は当たらないんだよ」
ミッドナイトの魔法を知りつつも正面から向かってくるエルザに、ミッドナイトは呆れたように口角を上げた。
「どうしよう・・・酷いケガ」
「死ぬんじゃねえぞ、オッサン!」
「うう・・・罠だったんだ」
「くっ・・・もう、無理・・・」
王の間の真下の部屋。
そこではナツ達が、自分達を守って1人で大爆発を受けたジュラを介抱していた。
が、ジュラは目を覚まさず、回復に当たっていたルーは魔力切れでフラリと倒れ込む。
「お、おいルー!大丈夫か!?」
「何とか〜・・・」
グレイの声に起き上がりながら答えるルー。
すると―――――
「やれやれ」
『!』
声が響いてきた。
「ブレインめ・・・最後の力を振り絞って、たった1人しか仕留められんとは」
「誰だ!?」
突然聞こえてきた声は、自分達の知るものではない。
となれば自然と声の主は敵だと特定出来る為、全員で辺りを見回す。
「あそこ!」
「!?」
ハッピーが指す。
その先には、確かに『敵』がいた。
「情けない・・・六魔の恥さらしめ」
「え?」
「ほえ?」
声の主を見たルーシィとルーは思わず素っ頓狂な声を上げる。
「まあ・・・ミッドナイトがいる限り我等に敗北はないが、貴様等くらいは私が片付けておこうか」
そう、いたのは『敵』なのだ。
――――――正確には、『敵』であるブレインが持っていた『杖』の『クロドア』である。
「杖が・・・しゃべったーーーーーーーっ!」
ムンクの叫びのような感じでハッピーは大いに驚く。
「あれはブレインが持ってた杖だ」
「どうなってんのよー!?」
クロドアの登場+杖が喋るという事に戸惑いと驚愕を隠せないルーシィ達。
が、そんな空気お構いなしなのが2人。
「!?」
がしっと、クロドアを掴み―――――
「オラオラオラオラオラオラ!」
「えいやーとーとりゃぁぁー!」
「ぐぽぽぽぽぽっ!」
『!』
ボコボコボコボコと音を立てながら、ナツがクロドアを地面に何度も叩きつける。
ルーは気の抜けた声と共に落ちてた枝でクロドアのドクロの部分(たぶん顔)を叩き続けていく。
まさかの行動にルーシィ達は目が飛び出んばかりの勢いで目を見開いた。
「このでけェ街止めろ!棒切れ!」
「止めないとティアに脅してもらうよ!」
「ちょっと!何者かも解らな
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