恐ろしい計画
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けでは無い。
自分がどれだけ、ウェンディの恥ずかしい映像を撮ろうが、イタズラをしようが、結局ウェンディが自分のものになることは無いという悔しさであった。
憂鬱な気分で、ドランバルトが隠し部屋から外へ出ると、ちょうどウェンディがスタジオから出て行くところであった。
それをみたドランバルトの心に、悪魔の感情が芽生えた。
それは一度芽生えると、ドランバルトの中で出来る限り具体性のある行動として構築されていく。
もうこの感情は、誰にも止めることは出来ない。
ドランバルトは瞬間移動の魔法を使うと、ウェンディの後を追いかけ始める。
そしてウェンディが人気の無い道に入ると、ドランバルトはウェンディの真後ろに回り込んだ。
すかさず、ドランバルトはウェンディの首に手刀を叩き込む。
ウェ「あっ…」
ウェンディは、小さく呻くとその場に崩れ落ちる。
ドランバルトは、その倒れかけたウェンディを片手で抱きかかえる。
そしてドランバルトは、彼女を腕に抱いたまま、瞬間移動で自らの家に帰宅する。
ドランバルトの家は、それほど広くは無いが古くから続く旧家で様々な仕掛けが家に施されている。
そんな彼は、お気に入りの場所へと、ウェンディを運んでいく。
それは敵に攻め込まれた場合に、隠れることの出来るように設計された秘密の地下室であった。
しかし地下室に付いた途端、ドランバルトの心臓はバクバクという音をたて始めた。
ドラ「ついに…やってしまった……」
自分に少女を拉致するような度胸が備わっていたことに、ドランバルト自身驚いている。
だが、やってしまったものは仕方が無い。
もう後には引けないのだ…
ドランバルトは、まだ意識の無いウェンディをそっと床に横たえると、一度地下室から出る。
再び戻ってきた彼が手に持っていたのは、薄汚れた赤い皮の首輪であった。
ドランバルトは、ウェンディにゆっくりと近づくと、首に赤い首輪を着けさせる。
それは首輪を着けられた者の魔力を奪い、着けた者の意のままに操ることができるようにする強力な闇のマジックアイテムであった。
ドランバルトは、安らかなウェンディの眺めながら、地下室を後にした。
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